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2012 Fiscal Year Annual Research Report

食葉性昆虫被害のリスクが高い広葉樹林の適切な施業管理方法の創出

Research Project

Project/Area Number 22780137
Research InstitutionIwate University

Principal Investigator

松木 佐和子  岩手大学, 農学部, 講師 (40443981)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywords昆虫 / 大発生 / 広葉樹林施業 / クスサン / ウダイカンバ
Research Abstract

北東北3県(岩手、秋田、青森)および北海道のコンビニエンスストアーを対象に実施したクスサンの分布アンケート調査から、北東北全域には以前から、そして北海道の北部や東部では最近になってクスサン成虫が確認されていることが明らかになった。一方で、継続的かつ大規模な森林被害は北海道でしか報告されていない。この理由を明らかにするための一つの仮説として、北海道にはクスサンにとって好適な食樹であるウダイカンバの成木の純林が広く分布していることが考えられた。飼育実験においてウダイカンバの成木と稚樹の葉では、稚樹の葉ではほとんどクスサンが育たないのに対し、成木の葉では旺盛な成長と生存率を有することから、両者の防御形質について分析したところ、窒素量、フェノール類に違いが見られる事が明らかになった。しかしまだ、クスサンの生存や成長を規定する物質を特定するところまでは解析が進んでいないため今後も継続して分析を進める必要がある。また、もう一つの残された課題としては天敵の存在が挙げられる。飼育実験から、クリはウダイカンバの次に好適な食樹であることが示されており、本州のクリ農園ではクリが高密度で植栽されている。今回、クリ生産地として有名な熊本県のクリ農園に過去から現在に至るまでのクスサン発生状況についてインタビューを行ったが、過去に発生例はあるものの、大規模な被害を受けた例はなく、好適な植樹が密植されている場所でもなんらかのシステムでクスサンの大発生が抑制されていると考えられ、今後は大発生が起きていない場所でクスサン消長に影響を与えているものを明らかにする必要があると考える。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Plant-insect responses to global environmental changes: from physiology to evolution2013

    • Author(s)
      Sawako Matsuki
    • Organizer
      第60回日本生態学会大会
    • Place of Presentation
      静岡県コンベンションアーツセンター(静岡県)
    • Year and Date
      20130306-20130306

URL: 

Published: 2014-07-24  

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