2010 Fiscal Year Annual Research Report
経皮的椎体形成術の患者選択における術前画像診断法の確立
Project/Area Number |
22791202
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
樋渡 昭雄 九州大学, 医学研究院, 助教 (30444855)
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Keywords | 骨粗鬆症 / 椎体圧迫骨折 / 経皮的骨形成術 / 画像診断 / IVR / 神経放射線科学 |
Research Abstract |
有痛性椎体ないし臼蓋骨折に対して、経皮的に骨セメントを注入して治療を行う椎体(骨)形成術は、欧米を中心に広く普及している。しかし、本邦では未だ骨粗鬆症性圧迫骨折に対して保険収載されていない。 本研究は、椎体形成術に関して以下の二点を明らかにすることを主な目的とする。 □本治療に適した症例を選別する術前診断法(特にMRI所見)の確立 □続発性骨折に対する予後決定因子の解明 本研究は圧迫骨折を有し、保存的治療にて軽快せず、痛みが継続し、生活の質(Quality of Life)の低下を有する患者を対象とする。除外項目としては神経根症状を含む神経学的な異常がある症例、椎体骨折局所および全身の感染がある事などしている。 術前に疼痛の評価(visual analogue scaleやRoland-Morris Disability Questionnaire)、骨塩定量、単純写真、CT、MRIなどの画像検査、一般採血検査等行っている。特に内服薬(特に鎮痛薬、ステロイド、ホルモン剤、カルシウム剤など)の問診は過去の使用歴まで綿密に行っている。 理学所見により局所に疼痛が認められる椎体に椎体形成術を行う。特に術前のMRIにて浮腫が存在する急性から亜急性期の骨折を対象としている。慢性期の骨折であっても疼痛が持続する場合は除外としていない。 術直後は痛みの評価とともにCTおよびMRIによるセメントの分布の評価および新たな骨折の出現を評価している。合併症がなければ術翌日よりリハビリを開始し、1週間以内に退院、経過観察としている。 その後外来にて主にCT,MRIをもちい新たな骨折の追跡調査をおこなっている。 本年は骨粗鬆症性に対する圧迫骨折に対しては本治療が先進医療から除外され、全額自費診療となっている。そのため、新たな患者蓄積に苦慮しているが、それまでに治療した患者の経過観察を中心に行っている。
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Research Products
(7 results)