2010 Fiscal Year Annual Research Report
動的光散乱法による非侵襲的前房内組成定量装置の開発
Project/Area Number |
22791699
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
忍田 太紀 日本大学, 医学部, 助教 (00459885)
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Keywords | 外科系臨床医学 / 眼科学 / 眼医工学 / 動的光散乱法 / 前房内組成 |
Research Abstract |
研究の全体構想である、重篤な眼疾患であるぶどう膜炎や術後炎症の病態をより詳細に把握し、最適な診断法・治療法を確立するために、人眼の前房内に含まれるタンパク質や種々の生体分子の組成に関する情報を、非接触・非侵襲で得るための装置を開発中である。本装置は、平成23年度にそのプロトタイプによる動物実験開始を目標にしており、平成22年度はその動物実験を行うために必要な学内手続きである日本大学医学部動物実験審査委員会の審議を経て学部長の承認を得た(承認番号:AP10M082)。その後、動物実験に必要な実験動物、実験器具、試薬等を購入し、動物実験の準備を行った。 予備実験として、動物実験で使用する前房内炎症惹起物質である、エンドトキシン溶液およびエンドトキシンを溶解させたヒアルロン酸ナトリウム溶液のエンドトキシン定量実験を行った。その結果を平成22年9月にLas Vegasで行われたISO(国際標準化機構)のTC172/SC7/WG7 meetingで講演した。現在ISOでは、眼科手術用ヒアルロン酸ナトリウム製剤中のエンドトキシン濃度の規制値強化を検討しており、今回の報告内容はその測定方法や測定限界を示すものである。 これらに合わせて、本研究が臨床上対象とする感染性および非感染性ぶどう膜炎疾患、術後炎症疾患および非炎症性前眼部疾患の病態や臨床像を明らかにするために、市販の非接触・非侵襲前眼部観察装置である前眼部光干渉断層計を用いた観察、解析を行い、学会・論文発表を行った。
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Research Products
(8 results)