2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22791819
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
片上 かおり 鶴見大学, 歯学部, 助教 (60514289)
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Keywords | CT / cone beam CT / 下顎骨 / 下顎管 / 下歯槽神経 / 胎児 |
Research Abstract |
本研究では、CT、歯科用CT画像との比較による臨床解剖の手法を用いて、顎骨とその周囲組織の脈管神経分布を明らかにすることが目的である。一連の研究において、下顎管分枝の分布形態や出現頻度の検討、下顎骨側方部舌側孔の部位別出現頻度の検討、これらの画像所見に関与する脈管構造の解剖学的な検討を行ってきた。当該年度においては、胎児の乾燥下顎骨舌側孔の検討を行った。さらに前年度までに行ったCT、歯科用CTを用いた研究を踏まえ、下顎管の発生過程の検討や、二分下顎管や下顎骨舌側孔の解剖学的意義について検討を行った。各研究実績の具体的内容について以下に示す。 1.臼後部二分下顎管の検討 前年度に解剖実習用献体を用いて、臼後部二分下顎管のパノラマX線写真、CT、歯科用CT画像の比較を行い、さらに歯科用CT画像所見を解剖・組織学的に検討した。当該年度にその内容を論文にまとめ、Dentomaxillofacial Radiologyに受理された(in press)。 2.下顎骨側方部舌側孔の検討 167例の臨床CT画像を用いて、下顎骨オトガイ側方部の舌側孔の出現頻度、部位について検討を行った。さらに解剖用献体を用いて、舌側孔に関与する血管を明らかにした。本研究内容は2011年5月第18回国際歯顎顔面放射線学会において発表した。 2.胎児下顎骨の検討 前年度に歯科用CTを用いて胎児乾燥下顎骨(9体)の下顎管分布の検討を行い、発表した。当該年度ではさらに胎児の舌側孔について検討を行い、第52回歯科基礎医学会総会・学術大会において発表を行った。
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