2010 Fiscal Year Annual Research Report
捕食時の開口運動に関する研究~加齢・歯の喪失・義歯が与える影響~
Project/Area Number |
22791876
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐藤 直子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (20313520)
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Keywords | 歯学 / 食品空隙 / 捕食 / 加齢 |
Research Abstract |
【目的】高齢義歯装着者を対象として、捕食時の食品腔隙の調整力が、加齢と歯の喪失、義歯の使用によってどのように変わるのかを調べるため、本年度は実験方法、特に使用予定のモーションキャプチャーの測定精度を検証することを目的に実験を行った。 【方法】(1)被験者:健常有歯顎者3名(2)測定内容:食品空隙量(種々のサイズの食品を捕食するときの開口運動)(3)測定装置:(1)光学式3次元モーションキャプチャーProReflex(鼻尖とオトガイの皮膚に標点を貼付して測定)(2)6自由度顎運動測定装置TRIMET(歯牙(上顎切歯点・下顎切歯点)に標点シーネを取り付けて測定)(4)被験食品:直径6,9,18,24,27,30mm、厚さ5mmの円盤形の食物(リンゴ) 【結果と意義】(1)食品空隙は食物サイズに応じて変化した。食物の直径が小さい場合には比較的安定した量を示すが、食物サイズが大きくなると減少し、バラツキが大きくなった。 (2)実験系においては、モーションキャプチャーの標点とTRIMETのシーネが干渉し測定に支障を来たしたため、2装置間の測定誤差を検証することが出来なかった。そこで今後の測定装置としては、方針を変更し、歯牙固定の標点を製作してモーションキャプチャーで測定を行うことにした。義歯使用者に装着できる義歯鉤形態のシーネの試作を行ったが、設計と形状についてはまだ確定していない。
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