2011 Fiscal Year Annual Research Report
捕食時の開口運動に関する研究~加齢・歯の喪失・義歯が与える影響~
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22791876
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐藤 直子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (20313520)
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Keywords | 開口運動 / 食品空隙 / 捕食 / 加齢 |
Research Abstract |
【目的】高齢義歯装着者を対象として、捕食時の食品腔隙の調整力が、加齢と歯の喪失、義歯の使用によってどのように変わるのかを調べるため、本年度は使用予定のモーションキャプチャーの測定精度を検証と実験方法の確立を目的とした。 【方法】(1)被験者:健常有歯顎者3名(2)測定内容:食品空隙量(種々のサイズの食品を捕食するときの開口運動)(3)測定装置:(1)光学式3次元モーションキャプチャーProReflex(鼻尖とオトガイの皮膚に標点を貼付して測定)(2)6自由度顎運動測定装置TRIMET(歯牙(上顎切歯点・下顎切歯点)に標点シーネを取り付けて測定)(4)被験食品:直径6,9,18,24,27,30mm、厚さ5mmの円盤形の食物(リンゴ) 【結果と意義】(1)食品空隙は食物サイズに応じて変化した。食物の直径が小さい場合には比較的安定した量を示すが、食物サイズが大きくなると減少し、バラツキが大きくなった。 (2)実験系においては、モーションキャプチャーのカメラの位置を工夫し、TRIMETとの測定誤差を検証することができた。しかし、大開口時には、開口量の測定誤差が大きくなることが明らかとなった。そこで、歯牙固定の標点を製作してモーションキャプチャーで測定を行うことにした。義歯使用者に装着できる義歯鉤形態のシーネの試作を行った。 実験方法はほぼ確定することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度から、2種の機器を同時に使用する実験系を確立するのに予定以上に時間がかかり、実際のデータを得る段階に到達しなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
実験系がほぼ確定したので、データ収集を進める。 義歯形態にバリエーションがあり、標点用シーネの設計に十分な資料を予め準備する必要があるため、実験前来院日を設ける予定である。
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Research Products
(2 results)