2012 Fiscal Year Annual Research Report
捕食時の開口運動に関する研究~加齢・歯の喪失・義歯が与える影響~
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22791876
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐藤 直子(五十嵐直子) 新潟大学, 医歯学系, 助教 (20313520)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 開口運動 / 下顎運動 / 捕食 / 開口量 |
Research Abstract |
【目的】高齢義歯装着者を対象として、捕食時の食品腔隙の調整力が、加齢と歯の喪失、義歯の使用によってどのように変わるのかを調べることを目的としている。 平成24年度においては、データの蓄積と、実験施設の移転に伴う測定機器変更の検討を行った。 【方法】 (1)被験者:健常有歯顎者4名 (2)測定内容:食品空隙量(種々のサイズの食品を捕食するときの開口運動)(3)測定装置:①光学式3次元モーションキャプチャーProReflex(鼻尖とオトガイ皮膚、義歯様シーネに標点を貼付して測定)②サホンビジトレーナー(オトガイ皮膚と歯牙固定のシーネにマーカーを取り付けて測定) (4)被験食品:直径6,9, 18, 24, 27,30 mm、厚さ5 mmの円盤形の食物(リンゴ) 【結果と意義】(1)食品空隙は食物サイズに応じて変化した。食物の直径が小さい場合には比較的安定した量を示すが、食物サイズが大きくなると減少し、バラツキが大きくなった。 (2)実験系においては、装置②において、歯牙固定の標点の製作をして測定を行うことができたが、義歯使用者に装着できるシーネの形状についてはなお検討が必要であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度から、モーションキャプチャーを使用する実験系を確立するのに予定以上に時間がかかり、実際のデータを得るまでに時間がかかった。実験施設の移転に伴う機器の再配備が遅れ、機器の変更を検討する必要が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
○測定精度の追及が難しくなったため、経路の安定性や応答までの時間等、定性的な評価を導入する。 ○測定時間の短縮に努めて効率化を図り、データの蓄積に努める。 被験者:①健常有歯顎者②歯科定期リコール中の方の測定を進める。顎位保持群および顎位非保持群各々3名程度 測定内容:食品空隙量・・・種々のサイズの食品を捕食するときの開口運動・咀嚼筋筋活動。装置は①光学式3次元モーションキャプチャー(皮膚上(および下顎切歯に標点を含むシーネを取り付けて測定)②サホンビジトレーナー(歯牙(下顎切歯点)またはオトガイ皮膚に標点シーネを取り付けて測定) ③筋電図測定装置 左右咬筋・顎二腹筋 測定方法:竹串に刺した種々の大きさのリンゴを把持して、口腔内に入れてから出すように指示する。 分析:コンピュータ上での開口量、経路、反応時間を比較検討測定内容
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Research Products
(2 results)