2013 Fiscal Year Annual Research Report
捕食時の開口運動に関する研究~加齢・歯の喪失・義歯が与える影響~
Project/Area Number |
22791876
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐藤 直子 (五十嵐 直子) 新潟大学, 医歯学系, 助教 (20313520)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 開口運動 / 食品空隙 / 捕食 / 下顎運動 |
Research Abstract |
【目的】高齢義歯装着者を対象として、捕食時の食品腔隙(開口量と食品サイズの差)の調整力が、加齢と歯の喪失、義歯の使用によってどのように変わるのかを調べる 【方法】 高齢者を対象として、種々のサイズの食品を捕食するときの開口運動を、モーションキャプチャーProReflex(鼻尖とオトガイの皮膚に標点を貼付して測定)を用いて測定した。 【結果と意義】 1 モーションキャプチャーを用いて、皮膚上の標点の動を記録した。定型のブロックを切歯で把持することで規格化を行い、皮膚標点の距離を開口量に換算して食品空隙を算出した。この方法によって、高齢者や義歯装着者でも負担の少ない測定が可能になった。2 天然歯で顎位が保持されている高齢者と保持されていない高齢者の食品空隙を調べた。高齢者においても、若年有歯顎者と同様に、食品サイズに依存して開口量も大きくなった。天然歯による咬合支持がある高齢者では、若年有歯顎者と同様な傾向を示したが、食品サイズが小さい場合に、やや大きな開口量を示した。天然歯の咬合支持がない高齢者においては、若年者に比べ、小さいサイズでの開口量と食品空隙はより大きく、大きいサイズでの食品空隙が少ない傾向を示し、翻って食物サイズの減少に伴う食品空隙の減少率が大きい傾向を示した。 高齢者では若年者に比べ、食物サイズが小さくても大きな開口を行う傾向があった。食品空隙を保つ機能が低下しているとも考えられ、これは高齢者の口腔の運動調整力の低下の一端を示していると言うことができる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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