2011 Fiscal Year Annual Research Report
顎整形機能的矯正治療によって生じる治療効果に関連する遺伝子多型解析
Project/Area Number |
22792067
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
友安 洋子 昭和大学, 歯学部, 助教 (50551206)
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Keywords | 歯科矯正学 |
Research Abstract |
申請者は過去の研究で、日本人集団及び韓国人集団において、成長ホルモン受容体遺伝子のSNPsであるC422F,P561Tと下顎骨高さとの関連を確証した。歯科矯正治療は、歯牙移動の他に顎整形的効果を促すことが可能であり、矯正治療において、上顎前突症の患者に対しアクチバトール(顎整形機能的矯正装置)が選択されることが多い。アクチバトールは下顎骨の成長を促す装置であり、申請者は矯正臨床において、アクチバトールの治療効果に個人差があることを経験している。そこで、申請者は成長ホルモン受容体遺伝子のSNPsとアクチバトールの治療効果に関連がある否かを検討するために、成長ホルモン受容体遺伝子のSNPsの解析を行うこととした。なお、本研究は昭和大学ゲノム倫理委員会に申請、承認を受けている。●研究計画 1.サンプルの収集を行う。(1)サンプルの条件 (1)昭和大学歯科病院矯正歯科に通院するアクチバトールを既に使用した10歳以上の患者。(2)研究協力を患者本人とその保護者に依頼し、文書による同意を得たもの。(3)末端肥大症などの全身疾患、口蓋裂などの先天性疾患、意思の疎通が困難な患者は除く。(2)サンプル数14名(男子5名、女子9名)この人数は、遺伝統計学的に検出可能な最小数、かつ昭和大学歯科病院矯正歯科にて収集することが可能な人数を考慮して算定を行った。(3)サンプル採取方法(1)Buccal Swabによる頬粘膜細胞の採取(ブラシ4本)。(2)アクチバトール使用前後に側面X線規格写真の撮影。2. DNAの抽出通法に従う頬粘膜細胞からのDNAの抽出3. 成長ホルモン受容体遺伝子の観察領域の増幅抽出したDNAの観察領域をPCR法にて増幅し、シークエンサーにてSNPsの検出を行う。●結果 個々の症例におけるFKOの効果を説明し得る結果を得た。
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Research Products
(2 results)