2011 Fiscal Year Annual Research Report
上皮細胞が産生するIgG能動輸送タンパク質FcRnの機能解析と歯周炎治療への応用
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22792085
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
應原 一久 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (80550425)
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Keywords | 歯肉上皮細胞 / 歯周炎 / 能動輸送 / 抗体 |
Research Abstract |
本研究では、歯肉上皮細胞機能制御による歯周病治療法および予防法の開発を目指している。Neonatal FC receptor(FcRn)は抗体(IgG)やFc receptor領域を有するタンパク質を能動輸送する。この歯肉上皮細胞が発現するFcRnによって、抗炎症作用や骨吸収抑制作用を有する抗体やタンパク質を口腔内から歯周組織内への輸送させるドラッグデリバリーシステムを構築し、歯周病治療の開発を目指す。 本年度は、昨年度なでの結果をもとに発展させ、以下の知見を得た。 1,FcRnは、IgGまたはIgGのFc領域を有するタンパク質を能動的に輸送することが明らかとされており、ヒト由来正常歯肉上皮細胞をTranswell[○!R] upper wellで培養し、タンパク質がFcRnを介してlower wellに経時的に輸送されることELISAで確認した。供試タンパク質は、破骨細胞活性化因子RANKLの阻害因子である、OPG-Fcを用いた。 2.マウス由来上皮細胞の3次元的な培養法を確立し、IgG融合タンパク質OPG-Fcの能動輸送を蛍光顕微鏡で3次元的に確認した。この能動輸送はノックアウトマウスでは認められなかった。 次年度ではさらに効果的な投与方法について検討する。 投与方法としては通常のリン酸緩衝液では口腔内に短時間しか停滞しないため、現在検討中である、カルボキシルメチルセルロース、ゼラチン中に薬剤を溶解させ、マウス口腔内に投与予定である
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
結果に示したように、in vitroの実験で成果が出ており、次年度は動物実験を行う予定であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度までの結果をもとにノックアウトマウスの使用も視野に入れて、動物実験を行っていく予定である。口腔内に薬剤を長く留めておくための工夫を検討する必要がある。
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Research Products
(3 results)