2012 Fiscal Year Annual Research Report
リンパ浮腫のアセスメント能力と看護実践能力育成のための教育プログラムの構築
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22792138
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
佐々木 百恵 福井大学, 医学部, 助教 (00422668)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | リンパ浮腫 / アセスメント / 教育 |
Research Abstract |
本研究では、リンパ浮腫ケアの現状を把握し、看護師のリンパ浮腫に対する知識、認識、アセスメント能力及びケアの実施状況を明らかにすることを目的とし研究を推進してきた。最終年度は研究の総括として、これまでに作成した質問紙を使用し調査を行い、アセスメント能力と看護実践能力育成のための教育のあり方を検討した。 医療機関(6施設)に勤務する看護師383名、及び乳がん患者会(7団体)に所属する患者526名、計909名に対し無記名自記式質問紙を用いた集団調査法にて調査を行った。調査内容は、看護師及び患者のリンパ浮腫に関する知識や実施及び認識等であり、知識と実施については、リンパ浮腫知識スケールAmerican Lymphedema Instituteが作成した“Twenty-Four Ways to Protect Yourself”の日本語版を使用し、弾性着衣等の保険適応やマッサージ等の情報を追加した。 有効回答630名(69%)、内訳は看護師315名(82%)、患者315名(60%)であった。リンパ浮腫に対する関心が高かったものは、患者は約5割、看護師では2割以下であった。看護師の7割以上がリンパ浮腫ケアに対し不安を感じており、その理由では知識が高かった。看護師の知識の習得では、特に卒後教育では学習する機会が少なく、研修への参加も半数程度であった。患者が情報を得る環境は患者会や病院が多く、患者の約6割が看護師からの説明を希望していることが明らかとなった。 今後、看護師のアセスメント能力と看護実践能力育成の基盤となる知識のさらなる強化が重要である。また、看護基礎教育からリンパ浮腫ケアの意識づけを行うと共に、卒後教育や研修での教育が望まれる。これらは患者への適切な教育・指導につながり、患者の積極的なセルフケアの促進及びリンパ浮腫の発症・重症化の予防や早期発見を目指すことができると考える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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