2012 Fiscal Year Annual Research Report
外照射療法を選択する前立腺がん患者の意思決定を支援する看護プログラムの開発と評価
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22792193
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
黒田 寿美恵 県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (20326440)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 前立腺がん患者 / 外照射療法 / 意思決定 / 治療選択 / プログラム開発 |
Research Abstract |
本研究の目的は,前立腺がん患者の治療法に対する意思決定過程を支援する看護介入プログラムを開発することである。前立腺がんの治療は,たとえ同一の臨床病期であっても,患者の年齢や期待余命,患者の信念や希望などにより,様々な選択肢がありうるため,治療法の意思決定においては考慮すべき事項が複雑に絡み合う。治療法の選択はその後の生き方やQOLとも強く関連するため,患者自身の価値観に一致した納得できる治療選択をする必要がある。しかし,放射線療法に対する専門的な知識をもつ看護師が不足しており,前立腺がん患者の治療法の意思決定過程における支援は十分にできていないのが現状といえる。外照射療法は,計画された治療を予定通りに終了することが重要であり,外照射療法がもたらす急性有害反応の予防と出現した苦痛な症状に対する患者のセルフケア能力を高めることが必須条件となる。そのためには患者が十分に納得した上で外照射療法を選択することが重要である。以上より,前立腺がん患者の治療法に対する意思決定過程を支援する看護プログラムを開発することは極めて重要である。 平成22~23年度の2年間で,外照射療法を選択した前立腺がん患者が,治療法の選択においてどのような意思決定過程をたどるのかを明らかにし,前立腺がん患者の治療法に対する意思決定過程を支援する看護介入プログラムを考案する計画であった。2年間で28名を対象に面接調査を実施し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチにより分析を行った。しかし,強度変調放射線治療(IMRT)を受けている対象者を追加してデータを収集することが現実に即したプログラムの考案に必須であることから,24年度にIMRTを実施している施設で25名の対象者への面接を追加し,分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の予定では,平成22年度及び23年度の2年間で,外照射療法を選択した前立腺がん患者が,治療法の選択においてどのような意思決定過程をたどるのかを明らかにする予定であった。この2年間で前立腺がんの通常の外照射療法を実施している施設においてデータ収集を行ったが,前立腺がんへの外照射療法の選択肢としてIMRTを除外することはできないため,IMRTを実施している施設でのデータ収集を追加することにした。IMRTを実施している施設の研究協力を得るまでに時間を要したために進度が遅れたが,現実に即したプログラムの考案にはIMRTを受けている対象者を追加して得られた結果を用いることが必須であると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
計53名の対象者から得られたデータを分析した結果から,前立腺がん患者の治療法に対する意思決定過程を支援する看護介入プログラムを考案する。さらに,考案した看護介入プログラムを対象者に実施し,その有効性を評価するためのプログラムの検証方法を検討し,確立する。平成25年度が最終年度であるため,本年度中に考案したプログラムを実施・検証する。
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