2011 Fiscal Year Annual Research Report
添い寝及び添え乳の実態と問題点に関する研究~安全性並びに快適性の検討~
Project/Area Number |
22792217
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
徳武 千足 信州大学, 医学部, 助教 (00464090)
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Keywords | 添い寝 / 添え乳 / 新生児 / 乳児 |
Research Abstract |
平成22年度から開始している自記式質問紙(無記名、10分程度で回答)を用いた横断調査研究を引き続き行った。最終的に、A市内の乳児健診に訪れた母親、計1,223名に質問紙を配布し、975名から回答を得た(回収率79.7%)。その結果、添い寝は81.8%、添え乳は58.1%の母親が実施していると答えた。添い寝や添え乳を実施している感想からは、子どもと一緒にいられて安心、様子が分かる、自分の体が楽に感じる等の意見が多かった。しかし、ヒヤリハットの経験があるかとの問いには、添い寝10.7%、添え乳13.5%が「あり」と答えていた。また、添い寝や添え乳を教わったのは、9割以上が助産師であると答え、開始時期については出産後入院中から始めたと答えな母親が7割程度であった。新生児期は、呼吸・循環動態が未熟であること、少なからず分娩時の影響を受けでいる時期であるため、この時期から添い寝及び添え乳を開始することが新生児の生理学的指標にどのように影響を与えるのかを検討する必要が生じた。 以上より、新生児期における呼吸・循環動態、ならびに自律神経機能の変化について検討するために、現在研究計画書を作成中である。今後倫理審査を経て、今年度中にデータ収集ならびに分析を行っていく予定である。具体的な内容としては、日齢1の児に対して、呼吸循環動態(呼吸状態、心拍数、動脈血酸素飽和度)、自律神経機能が睡眠・覚醒状態、哺乳、体位、育児行動(抱っこ、おむつ交換)などとどのような関連性があるのかを検討する観察研究を行う。分析の際には、遷延分娩、羊水混濁等の分娩時の影響の有無で群に分けて行う。添い寝及び添え乳を実際に行っている際の母児の観察については、先に挙げた研究の結果をみて必要に応じて行っていくこととする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
初年度から予定していた、自記式質問紙を用いた調査研究の配布及び回収、会析に時間を要したため、次の課題である観察研究への取り組みが遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
調査研究の結果より、当初の観察研究に多少の変更が生じているため、現在研究計画書を作成して当該施設の倫理審査を受けるために必要な事柄を進めている。今年度でデータ収集ならびに分析、まとめを行う予定ではあるが、データ収集で必要な数の被験者からの協力が得られない場合には、データ収集施設を追加する等して対象数を確保する予定である。
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