2011 Fiscal Year Annual Research Report
長期入院精神障害者の患者の思いにそった退院支援用データベースと検索システム開発
Project/Area Number |
22792269
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
千葉 進一 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (30515622)
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Keywords | 精神障害者 / 患者の思い / 退院支援 / 検索システム / 看護計画システム |
Research Abstract |
本研究は,コンピュータを用いて長期入院精神障害者の退院支援用看護計画システムを開発し,それにより入院期間の短縮、社会的入院患者および家族の生活の質を高めることを目指すものであった。本システムが完成することで,看護師は患者の状態像を的確にアセスメントし退院に必要な看護計画を立案することができ,多職種で介入を実施・評価することができるさらに本システムは,谷岡らが開発した精神科看護管理システム(PSYCHOMS[○!R])の一部の機能を担っており,PSYCHOMS[○!R]の退院支援用クリニカルパス(CP)や地域連携CPを用いることで,患者の思いに沿った退院支援が行えるようになり,精神科の長期入院患者数を減らすために寄与すると考えられる. 22年度には,退院支援が進んでいる研究協力施設で聞き取り調査を行い,その結果,県および市町村単位でインターネット検索された結果を有効活用するための、長期入院精神障害者の退院支援用看護計画システムの構築を行うことに目的を変更し、システムの基本設計を行った。23年度は、本システムのプログラミングを完成させた。 本システムにより,看護師は北米看護診断協会(North American Nursing Diagnosis Association : NANDA)の13領域を用いて患者の状態像を的確にアセスメントし,その上で退院に必要な支援計画を看護計画データベースから立案し,計画に基づき,多職種が退院支援のための介入を実施・評価することができる.患者が希望する退院場所をインターネット検索で決定すれば,その場所へ退院するための目標を定め,退院支援CPを使用し多職種で介入を行うことができ,また地域連携CPを使用し,病院に入院中の訓練と退院後の生活支援を組み合わせることで,患者の思いにそった退院支援が行える.さらに退院時には,看護計画システムから自動で作成される看護要約(サマリー)を退院後の施設で効果的に活用したり,地域連携CPを使用することで継続的に患者を支援することができる. PSYCHOMS[○!R]の退院支援用クリニカルパス、患者が希望する退院場所のインターネット検索、看護計画システムを有効に活用することで、長期入院精神障害者の患者の思いにそった退院支援を実現できる肴護が行えると思われた。
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Research Products
(3 results)