2012 Fiscal Year Annual Research Report
児童・思春期精神科病棟における看護ガイドラインの開発
Project/Area Number |
22792279
|
Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
船越 明子 三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (20516041)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 児童思春期精神科 / 看護 / ガイドラインの開発 / クリニカルクエスチョン / ヒアリング調査 |
Research Abstract |
本研究課題の目的は、児童・思春期精神科病棟に入院中の子どもに対して、エビデンスに基づいた効果的な看護ケアを提供するための看護援助ガイドラインを開発することである。平成22年度は、児童・思春期精神科病棟に勤務している看護師を対象に、看護ケア実施時の困難、疑問点、看護実践の卓越性などについてのアンケート調査を行い、ガイドラインに含むべき臨床問題(クリニカルクエスチョン)を抽出した。平成23年度は、文献の整理、専門家へのヒアリング調査を行い、15のクリニカルクエスチョンを特定し、エビデンスを整理し、ガイドライン試案を作成した。 平成24年度は、児童・思春期精神看護分野の認定看護師を対象にガイドラインの妥当性と実用性を検証するためのアンケート調査とヒアリング調査を実施した。アンケート調査では、クリニカルクエスチョン毎に、内容の妥当性と実用性の4段階の評価とその判断理由を自由記載で調査した。12名(有効回答率44.4%)から回答を得、全体として94.5%が内容は妥当であると評価し、97.8%が児童・思春期精神科看護の臨床に役立つと評価した。ヒアリング調査では、児童または思春期の患者への看護において経験した困難な状況についての対象者の語りの逐語録を作成し、ガイドラインの内容が実際の臨床事例に適応するかを質的に分析した。その結果、実際の臨床事例では複数のクリニカルクエスチョンを横断する形でガイドラインが適応されることが明らかとなった。 以上の調査から、ガイドラインの妥当性と実用性が確認された。さらに、調査で得られた意見を元に、内容の一部を加筆・修正し、『児童・思春期精神科病棟における看護ガイドライン 児童・思春期精神科病棟の看護 基本のQ&A』として臨床看護師向けの小冊子にまとめ、WEBサイトを立ち上げ公表した(http://capsychnurs.jp/)。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(6 results)