2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22800068
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
小林 海 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (10586762)
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Keywords | 走速度 / 骨盤前傾角度 / 股関節伸展・屈曲角度 / 動作解析 |
Research Abstract |
本研究は全力疾走中の骨盤の動きを定量することにより,その機能的役割を明らかにすることを目的とすることであった.特に,競技レベルの高い陸上短距離選手と低い短距離選手を比較することで,高い疾走速度を得るための骨盤動作のあるべき姿を求めることを目標とした.平成22年度は,様々な100mベストタイムを持つ短距離選手を対象に,モーションキャプチャ装置を用いて,骨盤および下肢関節の動態についての測定を行った.測定方法は,まず,被験者には下肢および骨盤の測定に必要な12点の反射マーカ(左右それぞれの上前腸骨棘,上後腸骨陵,膝,外果,つま先,踵)を貼付し,全天候型の陸上トラックの直線走路を全力で疾走する試行を行わせた.実験には20台の3次元光学式位置測定装置を用いて,サンプリング周波数250Hzで分析区間内の疾走動作を撮影した.また,走路に直列に埋設した地面反力計測装置より,サンプリング周波数1000Hzで接地期の地面反力を測定した.疾走中の身体座標および地面反力のデータは,3次元光学式位置測定装置システム内で同期信号により同期させた.得られた身体座標データおよび,地面反力データから骨盤の前傾角度,股関節の伸展・屈曲角度,股関節伸展・屈曲トルクおよび骨盤と股関節の相対的な関係について検討する予定であり,現在,これらの項目についての分析を進めている.平成23年度は得られた結果をもとに,競技レベルに応じた疾走中の骨盤の動態の違いを明らかにすることで,スプリントトレーニングを構築する上で必要な,走動作のメカニズムについての知見を得る予定である.
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