2010 Fiscal Year Annual Research Report
世界遺産都市四川都江堰における震災復興をめぐる国際協力の在り方に関する考察
Project/Area Number |
22810028
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Research Institution | The Great Hanshin-Awaji Earthquake Memorial Disaster Reduction and Human Renovation Institution |
Principal Investigator |
穐原 雅人 公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構, 研究調査本部, 主任研究員 (90587429)
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Keywords | 対口支援 / 都江堰 / 国際協力 / 四川大地震 / 震災復興 / 世界遺産 |
Research Abstract |
近年、東アジアを中心に予想外の広域・複合・大規模自然災害が頻発している。大災害に際しては、1つの地方自治体はもとより、国レベルの災害対策・体制でも、広汎かつ持続的な復旧・復興ニーズに対応できない状況が生じている。そのため、災害復興における他地域および海外支援の受入れの体制を必要とすることが考えられる。 本研究の目的は、第一、都江堰市における震災復旧・復興支援のための「対口支援」の仕組み(行政、財源対策および諸制度を含む)を明らかにすることである。第二は、四川大地震をはじめ、東アジアにおける大規模災害対策協力に、日本の国レベルおよび地方自治体が阪神淡路大震災の震災復興体験、経験をもとに、どのように貢献できるかを明らかにすることである。最終的に、災害対策をめぐる国境を越える自治体間の連携及び、アジアの隣人として被災地同士の交流、防災活動への取り組みを中心に、政策提言を行う。 本年度は、次の活動を中心に調査研究を行った。(1)2010年11月と12月、阪神淡路大震災復興体験と経験交流のために、四川成都、韓国などで開催された国際シンポジウムに出席し日本の災害国際協力、阪神淡路大震災の創造的復興のあり方についての研究発表。(2)2011年3月、四川省社会科学院、中国社会科学院復興専門家(5名)を招聘し、兵庫県内(人と防災未来センター、JICA兵庫、孫中山記念館、心のケアセンター、県立舞子高校防災科、長田区復興現地など)の視察に案内。(3)2011年4月と5月、中国・四川大地震復興支援兵庫・神戸委員会の貝原俊民代表、同研究機構室崎益輝上席研究員等に同行し、四川省人民政府、四川省社会科学院、四川大学、水磨鎮政府、映秀鎮政府、都江堰市都市計画局、北川県政府、漢旺鎮政府を訪問、震災復興に関するヒアリングを行った。
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Research Products
(4 results)