2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22820006
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
濱田 陽 秋田大学, 教育推進総合センター, 助教 (00588832)
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Keywords | 動機減退 / 動機づけ / 自己効力感 / シャドーイング |
Research Abstract |
本研究の目的は、中学高校大学での英語学習者の動機を減退させる要因を明確化し、3校種一貫した英語教育に配慮した、英語学習動機減退に関する実践的ガイドラインを作成することである。平成22年度の目的は、「動機減退要因の複雑性の明確化と実践パイロット」であった。以下に平成22年度の具体的成果を列挙する。(1)シャドーイングを活用した学習者のリスニング自己効力感育成(2)既に動機減退している高校生へのインタビュー調査(3)実際の授業においての細かい動機減退・動機回復の調査。(1)においては、先行研究調査によって、「自己効力感を用いた動機づけ理論」より、理論的に、「シャドーイングを活用したリスニングに対する自己効力感の育成を行う事による、学習者の動機づけ及び動機減退の防止」が考えられたため、実践研究として行った。(2)においては、複雑な動機減退要因の絡み合いの解明を行っている過程で、前提として、動機の高い学習者と既に動機減退している学習者の区別が必要な事も判明した。つまり、同じ動機減退理由と考えられる要因も、動機の高い学習者とすでに動機減退を起こしている学習者では影響の与え方が違い、ゆえに動機減退要因の複雑性も異なる事が分かった。(3)においては、先行研究を基に、動機減退防止を意識した英語の授業を行った後に、学習者に実際の反応をフィードバックしてもらったものを学内紀要として出版した。総合すると、動機減退要因の複雑性の明確化は、今年度発見した新たな事項を基にもう少し突き詰める必要があり、(3)で提唱したいくつかの要因をもとに今後はガイドライン作りに向けて進めていく必要がある。
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Research Products
(1 results)