2010 Fiscal Year Annual Research Report
幼少期における家庭環境が、思春期の精神健康と学校適応に及ぼす影響についての研究
Project/Area Number |
22830015
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 みほ 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (30588398)
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Keywords | 学校保健学 / ストレス / 社会学 / 社会系心理学 |
Research Abstract |
本研究では、社会的に憂慮されている、思春期の子どもたちの精神健康上の問題や学校不適応を予防するための支援策構築に資することを目的として、彼らを取り巻く心理社会的な学校、家庭における環境要因、特に幼少期における家族の習慣の形成度および現在の家族関係、学校帰属感覚、精神健康について実態を把握すべく、平成22年度に研究協力先となる中学校、高等学校を吟味し、学校長や教職員に対して研究内容の説明、研究協力依頼を行い、山形県内公立中学校1校、山形県内県立高校1校、福島県内県立高校1校より研究協力の同意を得た。研究協力の同意が得られた学校の研究協力者(学校教職員)と数回にわたり会議を開き、調査対象となる生徒の学年および調査実施時期について検討を行った。学校行事は調査結果に影響を与える可能性が十分考えられることから、各学校において定期試験や文化祭、体育祭などの学校行事が行われる時期は調査実施時期から除外することとした。また、各学校の研究協力者より、入学して1年経過した生徒たちは自分たちが入った学校をどのように捉えているか、その実態を今後の学校運営計画や学校保健計画策定に反映させることで現在在籍している生徒はもとより、今後迎える生徒たちに対する支援策にも繋がるとの意見を得たことから、調査対象となる生徒の学年を第1学年とし、調査実施時期は平成22年2月~3月と設定した。調査内容についても、各学校の研究協力者と吟味、策定を行い、当初の目的のとおり、幼少期における家族の習慣の形成度および現在の家族関係、学校帰属感覚、精神健康に関する項目を中心に構成される調査票が策定された。調査結果は現在集計中にあり、平成23年度にも山形県内公立中学校1校、山形県内県立高校1校に対して調査協力打診の予定である。
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