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2010 Fiscal Year Annual Research Report

日本の株式市場におけるバリュー・プレミアムに関するパズルの研究

Research Project

Project/Area Number 22830124
Research InstitutionOkayama Shoka University

Principal Investigator

山根 明子  岡山商科大学, 経済学部, 講師 (60580173)

Keywordsバリュー効果 / 株式デュレーション
Research Abstract

本研究の目的は、日本の株式市場においてバリュー・プレミアムが生じている原因を明らかにすることである。特に、企業のキャッシュフローのタイミングやキャッシュフローに関するリスクによって、バリュー株のプレミアムを説明しようとしている。
平成22年度には、株式のキャッシュフローのタイミングを測る指標として株式デュレーションを採用し、資産価格と株式デュレーションの関係について実証分析を行った。株式デュレーションとは、債券デュレーションを株式に対して応用したものであり、株式デュレーションが短いほどキャッシュフローのタイミングが早く、投資資金の回収までの期間が短いことを示している。分析の結果、まず、バリュー株は株式デュレーションが短く、グロース株は株式デュレーションが長くなっていることが確認された。さらに、株式デュレーションの長さによって分類されたポートフォリオの収益率を用いて、デュレーションに関するリスクファクターを作成し、株式ポートフォリオの収益率を説明することができるのか、分析を行った。その結果、1996年までのサブサンプルにおいてはデュレーションに関するリスクファクターが説明力を持つものの、1996年以降のサブサンプルでは説明力を失うことが明らかになった。さらに、このようなデュレーションファクターの性質は、Fama-FrenchのHMLファクターの性質と非常に似ていることが明らかになった。これらの結果は、バリュー・プレミアムがキャッシュフローに関するリスクによって説明できる可能性を示唆している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] バリュー効果-消費資産価格モデル(CCAPM)と株式デュレーション-2010

    • Author(s)
      福田祐一、山根明子
    • Journal Title

      証券アナリストジャーナル

      Volume: 48 Pages: 39-46

  • [Presentation] Value Premium and Implied Equity Duration in the Japanese Stock Market2010

    • Author(s)
      山根明子
    • Organizer
      日本ファイナンス学会
    • Place of Presentation
      上智大学(東京都)
    • Year and Date
      2010-05-22

URL: 

Published: 2012-07-19  

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