2022 Fiscal Year Annual Research Report
国際バカロレア「デザイン」における中学校技術科の題材開発に関する実践的研究
Project/Area Number |
22H04055
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
渡津 光司 東京学芸大学, 附属国際中等教育学校, 国立大学附属中等教育学校教諭
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 国際バカロレア / デザイン / 中学校技術科 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,国際バカロレア機構が提供する教育プログラムの一つであるMiddle Years Programme(以下,MYPとする)の教科「デザイン」において,中学校技術・家庭技術分野(以下,中学校技術科とする)で展開されている「材料と加工の技術」に焦点を当て,授業実践を通して,デジタルファブリケーションを取り入れた題材を開発することである。 まず,MYPの教科「デザイン」の授業を行っている学校教育法第一条に規定されている学校(以下,一条校とする)を調査し,中学校技術科との関係性を分析した。また,中学校技術科におけるデジタルファブリケーション機器を使用した授業実践についても調査し,使用されている教材や,題材の内容や方法について分析した。 次に,3DCADや3Dプリンタ等のデジタルファブリケーション教材の活用方法について検討した。さらに,デザインサイクルを中学校技術科の中に位置付けた「材料と加工の技術」における題材を検討し,授業実践を行った。 研究の成果として,国際バカロレア認定校の視察を複数校行うことができた。また,国際バカロレア教育学会において口頭発表を行い,様々な情報交換を行うことができた。さらに,開発した題材の授業実践について,本校の研究紀要に投稿することで,研究成果の外部発信をすることができた。 国際バカロレアにおける日本型「デザイン」を提案することは,今回は叶わなかったが,本研究を進めることで,MYPの教科「デザイン」における中学校技術科のコミュニティが少し広がった。国際バカロレアの使命に沿った教育を展開したいと考えているMYPの教科「デザイン」担当の教員と繋がることができ,次の研究に活かせられると考える。
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