2022 Fiscal Year Annual Research Report
生体電位測定技術の高校生物ICT教材化に関わる研究
Project/Area Number |
22H04164
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
秋山 和広 早稲田大学, 高等学院, 教諭
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 生体電位測定 / 理科実験教材 / プログラミング教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
以前の授業内実践で得られた結果を基に、理科実験教材として必要な材料の準備と説明資料の改善に取り組んだ後、本研究による理科実験教材の授業内実践を図ることでその効果を評価した。具体的には、1学期に昨年度実践で得られた生徒からの感想を参考に、授業用資料を作成しつつ、筋電位測定に用いる自作用筋電測定装置の改善を行った。また、夏休み期間を活用して、2学期用の授業準備と並行して、植物葉を対象とした生体電位測定装置の実験検討を重ねた。2学期には、主に1学期に準備を行った筋電位測定を対象とした教材を活用して、一部の授業内で実践を行った。また、生徒による課題研究の指導の中で、植物葉の生体電位測定を複数種類の植物葉を用いて試みた。 3学期には、2学期の実践時に得られたアンケート結果から、その教育的効果を検証し、研究内容をまとめた。その結果、本教材の導入により生徒の好奇心や探究心が向上させることができる可能性が示唆された。これに加えて、課題研究指導において、生徒の自由記述回答から筋電位の測定と運動部や日常動作との関係性を課題研究のテーマとして設定できる可能性・有用性が示唆された。 本研究により得られた成果は、第72回日本理科教育学会年会にて口頭発表、第107回日本生物教育学会年会においてポスター発表による研究発表をおこなった。 現在までの取り組みの結果から、本研究の更なる発展により、教科横断的な探究活動や課題研究の向上に寄与できることが期待される。
|