2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of New Methods for Asymmetric Synthesis and Nitrogen Fixation by using dihydropyridine derivatives as Alkylation Reagents
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22J14253
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
ZHANG YULIN 東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2024-03-31
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Keywords | 光レドックス触媒 / プロパルギル位置換反応 / ルテニウム / イリジウム / 4-アルキル-1,4-ジヒドロピリジン |
Outline of Annual Research Achievements |
光誘起電子移動触媒と光学活性二核ルテニウム触媒、化学量論量のルイス酸を用いたプロパルギルアルコールの不斉アルキル化反応を新規に開発した。本反応ではプロパルギル位にトリフルオロメチル基を持つプロパルギルアルコールを反応基質として用いたが、これは高いエナンチオ選択性を達成するために必要である。様々な置換基を有するプロパルギルアルコール、4-アルキル-1,4-ジヒドロピリジンを基質として用いることが可能であり、高いエナンチオ選択性かつ高い収率で、プロパルギル位に不斉四級炭素を有するプロパルギル位アルキル化生成物を合成することに成功した。これまでエナンチオ選択的なプロパルギル位アルキル化反応の反応基質は、官能基などによって活性化されたアルキル化剤に限られており、本研究成果は汎用性の高いアルキル化剤によるプロパルギルアルコールのエナンチオ選択的プロパルギル位アルキル化反応の最初の成功例であるとともに、光電子移動触媒および遷移金属触媒を用いた、プロパルギルアルコールのラジカル反応剤によるエナンチオ選択的プロパルギル位置換反応の最初の成功例でもある。プロパルギル位に不斉四級炭素を構築する手段として、4-アルキル-1,4-ジヒドロピリジン由来のアルキルラジカルを利用する新しい合成手法を生み出したといえる。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Remarks |
日刊工業新聞、日本経済新聞、マイナビニュースで紹介
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Research Products
(8 results)