2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K00204
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
原口 健一 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (40727541)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 木材 / 多様性 / 創造 / 触覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、主に3つの課題①標本作成に際して有用なパターンの検討、② 木材標本に適した効果的な文字情報、視覚情報の検討、③効果的なレイアウト方法の検討を通して、我が国において古来より有用とされていた樹種について、その特性・用途を鑑賞者が触覚的に理解し、創作意欲を喚起する木標本作成を目指すものである。 研究初年度である2022年度は、①を中心に研究を進めた。国内での木材流通樹種および教材として扱われている取り上げる樹種を中心に樹種を仮に選定し、彫る・削る・磨く・割るなどの加工の種類について 試行を行った。また、現有の木工機械、工具だけでなく、新規の電動工具、手道具を用いての加工試行についても、概ね実行できた。 しかし、加工痕を適切に残し伝えるための標本としてのサイズについて、樹種および加工種類によって、適切な大きさ、厚みなどにバラつきがあるため、今後、要検討である。また、2022年度は、多くの樹種による試行が行えておらず、新規木材の選定および入手の必要性がある。 ②、③については、資料を検討している状況であり、同時に従来型標本の入手および調査が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
①標本作成に際して有用なパターンの検討を中心に進めてきたため、② 木材標本に適した効果的な文字情報、視覚情報の検討、③効果的なレイアウト方法の検討について、現在入手可能および展示されている標本の情報入手について、素材の特質から、現場での展示方法を確認しておく必要があるが、社会状況的に現地に赴いての研究が思うように進められていない。これらが遅れの理由になっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度には前述の遅れを回復させ、①②③それぞれの実践をバランスよく展開したい。①については、引き続き木材加工の試行を続け、特に多樹種による作成を試みる。また、工具について、新規設置も含め整備する。②については、書籍および各種インターネット情報の収集および整理を可能な範囲で進めたい。③については、国内の木材関係事業所訪問、木材市場などの木材供給元等の見学を行いたい。 ③については、社会状況を考慮しつつ進めるので、進捗には変動も予想されるが、可能な範囲で進めていきたい。
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