2022 Fiscal Year Research-status Report
仮想空間上の知能的音楽エージェントのデザインと構成論的研究
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22K00223
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
田中 翼 東京藝術大学, 音楽学部, 講師 (50837234)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 演奏エージェント / 強化学習 / 楽器の物理モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の成果としては、楽器音響や空間音響の物理モデル、演奏エージェントの基礎となる強化学習モデル、演奏エージェントの身体の設計、という三つの要素それぞれの試作を行なったことが挙げられる。これらは別々に試作を行なったものであるが、最終的にはこれらの要素を統合して作品(知能的音楽エージェント)にする必要がある。現段階ではそのプロトタイプとなる作品の具体的な形を構想している段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、楽器モデル、演奏エージェント、エージェントの環境の設定など、扱う要素が多く、作業負担が大きいため、それらを一つに統合して作品のアウトプットに結びつけるまでの作業時間を相当要する。そのため、理想的な進行度合いに比べて若干遅れているという認識である。しかし、そのことはあらかじめ想定した範囲内であり、課題の期間を4年と長めに設定しているため、支障はないと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度には、2022年度の成果(音の物理モデル、演奏エージェントの強化学習モデル、演奏エージェントの身体モデル)を統合しつつ、具体的な作品のプロトタイプ設計を行う予定である。プロトタイプ設計後は、作品発表や論文執筆に向かう予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、研究の進展状況と関連して、作品のプロトタイプ制作に対するプログラマーへの謝金が発生しなかったことが大きい。この分は今年度以降に使用する予定である。
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