2022 Fiscal Year Research-status Report
アジアを訪れた日本人が書いた紀行・随筆に関する総合的研究
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22K00290
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
石井 正己 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30251565)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 植民地 / アジア / 帝国主義 / 紀行・随筆 / 内国植民地 / 書評 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が終息せず、遠方とはいえロシアによるウクライナ侵攻も始まり、研究の進展に少なからぬ影響が生じたので、海外の調査は断念し、国内資料の収集と調査に重点を置いた。それに伴って、次の2つを実施した。 大学院の授業で、2022年7月に田中瑩一(島根大学名誉教授)の 「1978~79年中国瞥見」、2023年2月にメレック・オータバシ(サイモンフレーザー大学准教授)の「明治の教育者と欧米・アジア」のオンライン講演を実施した。 大学院の報告書『時の扉』で、2022年8月発行の第47号に「小特集 ソ連・ロシアを読む」、2022年8月発行の第48号(最終号)に「小特集 アジアの中の日本」を組んで、関連する書評を収録した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴って2年度延期したため、「平成28年度~令和4年度学術研究助成基金(基盤研究(C)) アジアの植民地を訪れた日本人の紀行文基礎的研究」と重複した。そこで、その研究成果報告書を印刷・発行することを優先した。感染症は次第に規制が緩和されたとはいえ、なお感染拡大を繰り返したので、海外調査は次年度以降にまわし、本年度は国内資料の収集と分析を行うことにした。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の規制が緩和されてくるので、オンラインによる国際会議だけでなく、この研究経費を使って、対面による国際会議を実施し、海外の実地調査を遂行する計画である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、「平成28年度~令和4年度学術研究助成基金(基盤研究(C)) アジアの植民地を訪れた日本人の紀行文基礎的研究」と重複したので、その研究成果報告書を作成することを優先した。次年度は規制も緩和されるので、2023年8月には、本研究の経費を使用して日韓共同学術会議を東京において対面で開催する予定である。
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Research Products
(8 results)