2022 Fiscal Year Research-status Report
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22K00301
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
高野 奈未 日本大学, 文理学部, 教授 (30646815)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 日本近世文学 / 古典注釈学 / 和歌 / 賀茂真淵 / 女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、賀茂真淵の文芸と学問について活動の実態を明らかにし、文学史に正確に位置づけることを目指すものである。 研究初年度にあたる今年度は基礎研究の拡充を目指した。特に和歌の門人への指導および交流の実態、門人ネットワークの把握の解明のため、調査・分析を進めた。特に真淵の女性門人に関する調査・分析を積極的に行い、女性門人に対する指導の方法・特徴を把握するとともに、女性門人たちの和歌活動の実態、表現方法の特徴などについて具体相を新たに明らかにすることができた。この成果については次年度以降に研究論文をまとめ公表する予定である。なおこれらは手元の資料およびオンラインによる閲覧が可能な資料を活用しての調査を精力的に行ったものであり、ある程度の研究の進展はあったものの、限定的であったことは否めない。 以上のように研究課題に即して可能な限りで研究を進めはしたものの、新型コロナウイルス感染症の影響などのために予定の通りに研究を進めることはできなかったと言わざるを得ない。予定していた研究資料の調査先に関しても、閲覧が不可のことも多く、部分的に閲覧が可能な場合にも日程に制限があった。また調査の日程を確保する目的で、業務の分担のために人材を確保しようとも画策したが、新型コロナウイルス感染症の影響下においては難しかった。このように新型コロナウイルス感染症の影響下およびそれに付随する諸条件のために思うように閲覧および調査を行うことができなかったのが実情である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年以来の新型コロナウイルス感染症の流行に関連した諸影響が長引き、国内外の資料調査を行うことができずデータ収集に遅れが生じている。そうした状況にともない計画していた分析・検討を行うこともできなかったため、まとまった研究成果を得ることができず研究成果の公表も実行することができなかった。以上のとおり、当初の研究計画からは大きく遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は本研究課題の研究計画にしたがって研究を進める。手元にある資料および複写資料を活用して、分析・検討を進め、効率的に研究を実施するようにもする。データ入力にあたってはアルバイトを雇用する。またデータの管理・活用につき機器・ソフトを新たに導入し、効率的に研究を進める。所属機関においてはバイアウト制度を利用することが現状ではまだできない状態であるが、学内の制度が整い次第バイアウト制度を利用し、研究時間を確保するつもりである。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行およびそれに関連して諸影響が長引き、国内外の資料調査を行うことができなかったため。さらにそうした状況にともない、計画していた分析・検討を行うこともできなかったため。 以上の遅れを挽回するため、次年度はデータ入力にあたってはアルバイトを雇用し、データの管理・活用につきソフトを新たに導入し、効率的に研究を進める。
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