2022 Fiscal Year Research-status Report
Re-Examining the Publishing System from 17th through 19th Century Utilising Murakami Family Historical Documents
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22K00354
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
金子 貴昭 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 准教授 (20411150)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 近世出版 / 村上勘兵衛 / 出版記録 / デジタルアーカイブ / 板木 / 版木 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 京都の書肆・村上勘兵衛家の出版記録「村上家文書」(個人所蔵)について、立正大学日蓮教学研究所が編纂した『村上家文書目録』の書状之部「1)村上家関係」「2)板木譲渡」「3)蔵版支配」について、499カットのデジタルアーカイブ構築を進めた(2023年2~3月)。ただし、画像処理は次年度となる。また、関連の板本を収集し、デジタル化を行った上で、ARC古典籍ポータルデータベースに登録した(通年)。 2. 長野の書肆・伊藤甲造の旧蔵板木(個人所蔵)475点に対して、4,617カットのデジタルアーカイブを構築した(2022年8月)。デジタル画像については、過年度に実施した測定データとともにARC板木ポータルデータベースに登録し、適宜メタデータの付与を進めている。 3. 2に関連し、板木とともに保管されていた出版記録のデジタル化に着手し、当年度は1,079カットのデジタルアーカイブを構築した(2023年1~2月)。当該出版記録については、目録等が備わっておらず、デジタル化が完了したのも3分の1程度であるが、次年度以降もデジタル化を進めることにより、その全容を明らかにする。 4. 1~3を実施する過程で得た知見について、以下の成果発表を行った(予定を含む)。(1)出版研究における出版記録の位置づけ、村上家文書のデジタルアーカイブ構築の意義、それに付随する諸問題について2023年3月に学会発表を申請し、採択された(2023年6月、発表決定済)。2)本研究課題および過年度の研究成果を含めて、板木から得られる書誌学に関わる情報、出版研究に関わる板木と板株(版権)との連関についての情報をまとめた講演を行った(2022年11月)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
デジタル化に際して、村上家文書目録と現存文書の照合、デジタル化に耐えられる保存状況か否かの確認等に想定以上の時間を要し、デジタル化の進捗に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
デジタル化以前に保存修復を必要とするか否かの確認は必須であるが、目録との照合はデジタル画像によって進め、齟齬がある場合は必要に応じて目録内容や文書原本の整理状況に反映させることとし、デジタル化の進捗を優先させる。
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Research Products
(3 results)