• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Research-status Report

The Politics of the Body and Affect in Contemporary American Theatre: Kushner, Parks and Joseph

Research Project

Project/Area Number 22K00430
Research InstitutionAoyama Gakuin University

Principal Investigator

外岡 尚美  青山学院大学, 文学部, 教授 (10227605)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywordsアフリカ系アメリカ演劇 / 歴史 / 記憶 / 情動 / Suzan-Lori Parks / 主体 / ネオリベラリズム
Outline of Annual Research Achievements

2022年度はSuzan-Lori Parksの主要作品(Father Comes Home from the Wars [Parts 1,2 & 3], The America Play, Venus, Topdog/Underdog)について〈主体〉・身体・情動の視点から読み直しを進めた。
読み直しにあたっては、以下の3点に焦点を合わせた。第1に劇作家の歴史に対する関係およびテクストに描かれる〈主体〉と歴史・記憶の関係、第2に作品中のサブテクストとして書き込まれる経済(貨幣)と〈主体〉の位置および限定的agencyの問題、第3に作劇法と身体によって生ずる情動の作用である。これら3点の検討のためにアフリカ系アメリカ文学・芸術批評における奴隷制の歴史表象についての先行研究の調査・検討を行った。また情動の固着する対象としての〈自由〉とリベラルな理想の脆弱さについて、文学・文化批評における関連先行研究の調査・検討を行った。Parksの作品において〈自由〉や〈選択〉が極めて限定的であることについて確認できたが、同時に作劇法と身体によって生ずる情動の作用は多様なものと想定され、そこに一定のagencyを見出す可能性も検討された。
予定していたアーカイブ調査は、COVID感染状況を考慮して、延期とした。
2022年度調査の結果は、一部を2023年6月24日-25日に中京大学にて開催される黒人研究学会第69回年次大会で発表する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

COVIDによるアーカイヴ調査の延期による。文献調査はほぼ予定通り進行中である。

Strategy for Future Research Activity

2023年度前半は現在実施中のParksについての検討を続行し、後半以降Tony Kushnerについて検討を開始する。Kushnerについては、歴史と記憶についての先行研究の確認と同時に、90年代におけるAIDSをめぐる演劇・芸術と政治についての議論を調査・検討し、2000年代以降にそれらの議論がどのように振り返られているかを検討する。
アーカイブ調査はParksとKushnerについて、2023年度の終わりに行うことを予定している。

Causes of Carryover

COVIDによりアーカイヴ調査を延期したため、次年度において調査を実施する計画である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 〈自由〉な市場と〈自由〉な主体: Suzan-Lori Parks, Father Comes Home from the Wars (Parts 1, 2 & 3)2023

    • Author(s)
      外岡尚美
    • Organizer
      黒人研究学会 第69回年次大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi