2022 Fiscal Year Research-status Report
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22K00521
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
内田 慶市 関西大学, 東西学術研究所, 研究員 (60115293)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 漢訳イソップ / マテオリッチ / ルッジェリー / ローマ / バチカン / 言語接触 / 官話 / 東アジア文献資料 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の前半はコロナ禍がまだ終息せず、研究活動に大きな支障を来したが、その中でも漢訳イソップ関係の新しい資料の発見もあった。 また、これまでの研究では漢訳イソップの最初はマテオリッチと考えられてきたが,それよりも早い段階でルッジェリーによる漢訳イソップが存在したことが分かり、その資料の収集と中身の分析に着手することが出来た。 また、9月と23年の2月には、ようやくイタリアのローマとバチカンに訪れることが出来て、そこで上述のルッジェリーの原資料も調査することができた。 国際シンポジウムや国内での学会、研究例会でもオンラインながら数回の発表も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響で2022年度の前半はなかなか思うような研究活動が出来なかったことによる。 会議やシンポジウム等も基本的にはオンラインで行われた。 ただし、9月以降は国内外への出張も可能になり、現地での資料収集もいくらかは出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はコロナもようやく終息し、思い切った研究活動に邁進できると確信している。 残された研究期間の2年間では、漢訳イソップの系統を詳細に構築し直す作業と各種文献の細かな分析を行い、最終年度には「漢訳イソップ研究」の総決算として、「イソップ東漸の総合的研究」(仮題)を出版公開するつもりである。 なお、それに併せて、国内外での国際シンポジウムも毎年最低1回は開催する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響によるもので、次年度は問題なく執行できるはずである。
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