2022 Fiscal Year Research-status Report
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22K00573
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
蛭沼 芽衣 九州大学, 人文科学研究院, 助教 (20807177)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 訓点データベース / Excelマクロ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、訓点資料本文データベースを作成するための基礎的研究および入力のためのシステムを構築していくことである。本年度は、訓点のデータベースを作成しつつ、入力システムの微調整をおこなっていった。データベースの作成にはMicrosoft Excelのマクロを使用している。多くのパソコンで利用でき、また、csv形式で保存することで、他のプログラミング言語のデータとしても使用することができるからである。 今年度は、テストデータのために作成していたテスト用資料(九大所蔵の訓点資料)のテキストデータ化、現在知られている点図のデータおこしを完了させた。そこで、これまでに準備してきたシステムを活用しながら、実際にデータベースの作成を進めていった。さらに、同システムを援用して、個別に「声点」のみの詳細なデータベースも作成した。このデータを利用して、日本語音韻論とともに検討した結果、訓点資料のあらたな資料性を提示することができた。 さらに、データベースの構造や項目の整理のしかたについても検討を進めた。実際の資料を見ながら作成したデータベースの構造とを対照させたことで、訓点にない点の処理や別筆による点などの課題も浮き彫りになった。 今後も、より高度なデータベースを作成するために、システムの修正やデータの仕組みの工夫を行なっていく必要がある。また、他のプログラミング言語との連携やデータの活用方法についても、引き続き研究を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度はデータベースの作成に着手でき、今後の課題も明瞭になった。別データにはなるが、同システムを活用して作ったデータから、訓点資料の新たな資料価値も示せた。おおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、訓点データの入力にExcelのマクロを使用して、訓点資料の性質上、手作業によって行っている。今後項目を増やすにあたって、その内容によって、自動入力ができそうなものは、その手段の検討と新たなシステムの開発を、手入力が必要なものは、研究協力者を新たに募り、入力の補助を頼む。特に自動入力のものは、これまで作ったシステムに追加するのか、別の手段を講ずるべきかが検討の課題となる。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症などの影響もあり、研究協力者を募ることが思うようにできず、当初の予定であった、データの入力の補助要員としての謝金が執行できなかった。また、新型コロナウイルス感染症の影響などで、調査などの出張も行えていない。 次年度はすでに雇用を頼める体制を整えており、その謝金にあてることができる。また調査なども行いたいので、その旅費と、調査に必要な機器(カメラなど)も購入する予定である。
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Research Products
(2 results)