2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K00598
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
野田 春美 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (60237849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野間 純平 島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 准教授 (30780986)
江口 正 福岡大学, 人文学部, 教授 (20264707)
田附 敏尚 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 准教授 (90645813)
中田 一志 大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 教授 (90252741)
林 淳子 慶應義塾大学, 日本語・日本文化教育センター(三田), 准教授 (80802959)
范 一楠 横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 助教 (10804578)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ノダ / 方言 / ノダ相当形式 / 準体 / 疑問文 / 終助詞 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度はコロナ禍が終息に向かったため、2023年7月に対面の2日間のミーティングを開催し、研究協力者1名を含む8名全員が出席した。青森県五所川原市をフィールドとする分担者は、イントネーションによる違いや、ノダ相当形式が使えても意味が異なる場合などについての報告を行った。富山市と山梨県奈良田をフィールドとする研究協力者は、富山市方言の述語形式とイントネーション、質問文の種類と形式・イントネーションについての報告、及び山梨県奈良田方言の準体形式とノダ文についての報告を行った。大分市をフィールドとする分担者は、小郡市と大分市方言に関する内省を中心として報告を行った。宇部市をフィールドとする分担者は、アニメ動画を使った調査の報告を行った。島根県出雲市をフィールドとする分担者は、疑問文におけるダを中心とした発表を行った。すべての発表について全員で議論を行い、調査項目の検討を進めた。 2023年10月9日、11月5日にはオンライン・ミーティングを行い、共通して調査を行う項目に関する議論を重ねて調査票を作成し、各自のフィールドで調査を進めることを決定した。2024年3月24日のオンライン・ミーティングでは、宇部市、山梨県奈良田、島根県出雲市(平田方言)について調査結果の報告が行われ、全員で議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度はコロナ禍が終息に向かい、対面のミーティングも実施でき、分担者が各自のフィールドでの調査も進めることができたため、研究は順調に進んでいる。共通の調査票に基づく調査の結果をオンライン・ミーティングなどで共有し、議論を重ねることで、各地のノダ相当形式の異なりの実態が次第に明らかになりつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度も、各自が調査を勧め、対面のミーティングとオンライン・ミーティングにおいて、お互いの成果を共有し、議論を重ねていく。2025年度春季には学会におけるワークショップの開催を計画しており、それに向けて、各地のノダ相当形式の比較の観点を、より明確なものにしていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究代表者は2023年度まで勤務先の役職者であったため、本課題の研究に割ける時間・労力に制限が大きかった。2024年度からは、より積極的に研究を推進していく所存である。各地の方言調査を行う分担者については、方言調査のための旅費が、使用額の多くを占めることとなる。また、全員による対面ミーティングも実施予定であるため、それにも費用を要する。
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