2023 Fiscal Year Research-status Report
Personal Network in Islamic Urban Societies: A Study of Digital Humanities
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22K00922
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Research Institution | The Toyo Bunko |
Principal Investigator |
三浦 徹 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (00199952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土山 玄 お茶の水女子大学, 文理融合 AI・データサイエンスセンター, 准教授 (00755390)
徳原 靖浩 東京大学, 附属図書館, 特任助教 (80612358)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 都市 / ネットワーク / イスラーム / 人文情報学 / 伝記集 / ウラマー |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)16世紀(ヒジュラ暦10世紀)のシリアの伝記集(Najm al-Din al-Ghazzi, Kawakib al-sa'ira『流れ星』)に収録される1550人の名士(知識人=ウラマーおよびスーフィー)について、名前(通称、フルネームなど)、生没年、属性(法学派、出身地など)、学習・教育歴(師弟関係、テキスト、分野)、職歴(職名、都市・施設名など)、人間関係(親族、同僚など)、著作等に関わるデータ(年月日や地名を含む)を、アラビア語テキストを抽出する形で収集・整理し、データベースを作成した。データは、事項毎に1行とし、エクセル形式で約1万行となった。 (2)本データベースをもとに、知識人(ウラマー)の属性、学習・教育歴と職歴のデータを整理して、学習・教育歴および職歴の集計と分析を行った。従来のウラマーの研究では、顕著な業績をもつ特定の人物の事例研究が主であったが、本研究では、ある時代(世紀)の知識人の全体を対象とし、キャリア(学歴・職歴)にかかわるデータの計量分析を行い、その度数の分布やネットワーク(関係)を分析し、またキャリアのデータを指標に、4つのクラスター(集合)に分けうることを示した。この研究成果は、三浦徹・土山玄の共著論文として、専門誌に寄稿した(2024年9月刊行予定)。 (3)イスラームに関わる人文情報学の研究動向を調査し、発表を行った。また人文情報学の研究セミナー(2023年12月のハンブルク大学M・Romanovを招聘した東京セミナーなど)に参加し、研究情報と意見の交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
16世紀のシリアの伝記集(Kawakib)に所収される1550名の名士(知識人)についてデータベースを作成し、それにもとづく計量分析を行い、論文をまとめた。当初計画では17世紀の伝記集のデータ作成にも入る予定であったが、16世紀の伝記集のデータの総量が大きく、本伝記集のデータ整理と分析に注力した。これによって、伝記集データの整理手法を明確にしえた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、17世紀の伝記集(Khulasa)のデータベースの作成作業にはいり、2025年度に16~17世紀の伝記集資料(データベース)にもとづく、名士(知識人)のキャリアと活動とその変化についての分析を行い、研究上のモデルを提示する。
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Causes of Carryover |
2023年度は伝記集のデータベース作成に注力する一方、設備備品費での大きな購入品は発生せず、研究情報の収集においても東京で開催される研究会(またはオンライン)がほとんどで旅費も支出がなかった。これらを繰り越し、2024-25年度でのデータベース作成と研究発信に用いる予定である。
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Research Products
(6 results)