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2022 Fiscal Year Research-status Report

解剖体データに基づく古人骨の肩幅と胸郭サイズの推定

Research Project

Project/Area Number 22K01006
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

加賀谷 美幸  金沢医科大学, 医学部, 助教 (50623790)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords体格推定 / 解剖学 / 筋量 / 胸郭 / 上肢帯 / 古人骨 / 先史時代
Outline of Annual Research Achievements

初年度は女性8体、男性13体を対象に、身長と体重のほか、肩と胸郭を中心とした体幹各部のサイズ(肩峰幅、肩最大幅、胸郭幅、胸囲、胸矢状径、胸郭長、腸骨稜幅、腰最大幅、胴長)や四肢各部の長さ、関節幅などを計測した。また、鎖骨、肩甲骨、上腕骨、肋骨の各部サイズ、三角筋重量も計測した。これまでのところ、男性において、鎖骨中央部の最大径や周長が大きい人や、上腕骨の下端幅が上腕骨全長に比して大きい人では、三角筋重量が重い、つまり三角筋が発達している傾向がうかがえる。また、中位肋骨の中央部における厚みが厚い人や胸骨端の幅が広い人ほど、徐脂肪後の胸囲が大きい傾向がみられた。今後サンプル数を増やして分析する必要があるが、こうした骨計測値と胸郭サイズや上肢帯の筋量の関係は、骨格の一部しか残存していない古人骨資料等から体格やプロポーションを推定する足掛かりとなり得る。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

目標としていた1シーズン20体分の計測データ収集を行うことができた。実際に計測を進めながら、実情に即して不要と判断できた項目がある一方、より特徴を表現できるよう、修正もしくは新たに考案した項目を追加して実施した。

Strategy for Future Research Activity

これまで収集したデータの傾向を確認して、中間結果をまとめる。また、2シーズン目にも20体を目標として、計測データ収集を行う。

Causes of Carryover

初年度に必要と見込んでいた撮影機材について、実際には年度当初の計測に間に合うように調達することは難しく、従来の機材で間に合わせた。また、COVID-19の蔓延が十分収束しておらず、学会参加や標本調査のための出張を見合わせたため、旅費を使用しなかった。次年度は、より効率的に記録をとるためにタブレット端末の導入を検討するほか、学会参加や標本調査を再開する。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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