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2023 Fiscal Year Research-status Report

博物館収蔵資料の保管と活用に向けた調査研究

Research Project

Project/Area Number 22K01019
Research InstitutionHosei University

Principal Investigator

金山 喜昭  法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (90350206)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 裕二  静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 准教授 (40878360)
柏女 弘道  法政大学, その他部局等, 講師 (70934412)
石川 貴敏  法政大学, その他部局等, 講師 (80934413)
渡邊 祐子  法政大学, その他部局等, 講師 (90780544)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Keywordsコレクション管理 / 収蔵問題 / 博物館資料 / ドキュメンテーション / 収集・保管・活用 / 収蔵庫
Outline of Annual Research Achievements

本年度(2023年度)は国内公立博物館を対象にしたアンケート調査(回収率62%/500館中)、イギリスの博物館ヒアリング調査、国内の公立博物館のヒアリング調査を実施した。
アンケート調査では、コレクション管理の実態(ドキュメンテーションとデータ登録、収蔵施設、人員体制など)を明らかにすることができた。
イギリス調査では、英国博物館協会(Museums Association)におけるヒアリング調査で、収蔵資料を活用するひとつの方策として処分に係る基準作りや博物館に対して普及活動をしているという知見を得た。ケンジントンの自然史博物館では収蔵庫のバックヤードツアーを開催するなど、収蔵資料の価値や意義を来館者に訴求する取組みも盛んに行われている実態を把握。オックスフォード大学のアシュモリアン博物館における調査では、徹底的に閲覧公開を実施している現場と、閲覧公開を行う専門人材が配置されていることを確認できた。バーミンガムが所蔵するコレクションの80%以上を保管するコレクション・センターでは、公開ツアーの実施に加え、増え続けるコレクションの処分(交換)に着手。グラスゴー博物館リソース・センターもバーミンガムと同じように巨大な共通収蔵庫を建設。資料の処分実態も実見した。
国内調査では、主に県立館(福島県立博物館、青森県郷土館、兵庫県立人と自然の博物館)を調査したところ、コレクション管理に関する関係文書が体系化されていないことが判明した。多くの博物館収蔵庫が満杯問題を抱えるなかで、兵庫県の事例は新規に収蔵庫を増設したもので、新たに地域活性化の拠点となる観点から収蔵施設が位置づけられている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

調査研究活動は予定通り進捗している。アンケート調査では、国内公立博物館のコレクション管理の実態を明らかにすることができた。
イギリス調査では、英国博物館協会(Museums Association)におけるヒアリング調査、国立自然史博物館では収蔵資料の公開(収蔵庫のバックヤードツアー)、オックスフォード大学のアシュモリアン博物館では、閲覧公開に関する人材など体制整備が行われている知見を得ることができた。バーミンガムやグラスゴー博物館では、共同収蔵庫の運営や資料の処分実態も実見した。
国内調査では、県立館では、コレクション管理に関する関係文書が体系化されていないことが判明した。多くの博物館収蔵庫が満杯問題を抱えるなかで、兵庫県の事例は新規に収蔵庫を増設し地域活性化の拠点となる新たな展開を知る。

Strategy for Future Research Activity

今後、2024年5月25日に公開シンポジウムの開催(法政大学にて)とその出版化、2025年度(最終年度)に報告書を刊行することを予定している。
シンポジウムは、これまでの調査研究の中間成果を公開するとともに、それを博物館関係者(文化庁、日本博物館協会、国立科学博物館、都道府県立博物館関係者など)と共有化をはかり、博物館収蔵コレクションの問題解決の方策を検討することにする。その成果は、同年中に出版社から「記録集」として刊行する。
報告書(最終年度)は、アンケート調査、イギリス調査、国内調査の成果ばかりでなく、コレクション管理体制の改善に取り組んでいる博物館の学芸員にも寄稿してもらう。本書についても出版化を予定している。

Causes of Carryover

2023年度の経費のうち未使用分がある。それは、調査研究活動に差し支えのない範囲で、翌年度(2024年度)以降のシンポジウムやアンケート調査報告書の経費、最終年度の報告書作成の経費に充てるために措置したものである。

  • Research Products

    (7 results)

All 2024 2023

All Journal Article (3 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results) Presentation (2 results) (of which Invited: 2 results) Book (2 results)

  • [Journal Article] 埋蔵文化財の調査・研究と博物館における資料の保存と活用2024

    • Author(s)
      金山喜昭
    • Journal Title

      文化財信濃

      Volume: 51-1 Pages: 1-11

  • [Journal Article] コレクション管理と評価 展示活動に偏重した事業は是正可能か2024

    • Author(s)
      田中裕二
    • Journal Title

      法政大学資格課程年報

      Volume: 13 Pages: 27-36

    • Int'l Joint Research
  • [Journal Article] 日本博物館的蔵品利用及其面的問題(中文)2023

    • Author(s)
      金山喜昭
    • Journal Title

      博物院(中国科学出版社)

      Volume: 38 Pages: 13-15

    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 埋蔵文化財の調査・研究と博物館における資料の保存と活用2023

    • Author(s)
      金山喜昭
    • Organizer
      長野県文化財保護協会
    • Invited
  • [Presentation] 博物館法改正と博物館の行方~特にコレクション管理について~2023

    • Author(s)
      金山喜昭
    • Organizer
      日本博物館協会中国支部研修会
    • Invited
  • [Book] 『総説 博物館を学ぶ』2024

    • Author(s)
      (駒見和夫編) 駒見和夫、滝口正哉、伊豆原月絵、江水是仁、田中裕二、神庭信幸、森田喜久男、井上由佳、菅井薫、高柳直弥
    • Total Pages
      194
    • Publisher
      同成社
    • ISBN
      978-4-88621-932-9
  • [Book] 博物館とコレクション管理(増補改訂版)2023

    • Author(s)
      金山喜昭編
    • Total Pages
      277
    • Publisher
      雄山閣
    • ISBN
      978-4-639-02901-4

URL: 

Published: 2024-12-25  

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