2022 Fiscal Year Research-status Report
Studies for the Wider Economic Benefits by Spatial Computable General Equilibrium
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22K01443
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
坪田 建明 東洋大学, 国際学部, 教授 (50546728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 聡 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 開発研究センター 経済地理研究グループ, 研究グループ長 (20450504)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 空間経済学 / CGE / シミュレーション分析 / インド |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、空間経済学を基礎とした空間的応用一般均衡モデル(SCGE)を用いてインドの貨物専用鉄道(Dedicated Freight Corridors)の経済効果と温室効果ガス削減効果の両方を併せて推計する。更には、東西回廊がそれぞれ完成した場合と両方完成した場合の効果を比較することで、相乗効果の存在を検証する。このように、経済効果と温室効果ガス削減効果の両方をSCGEで求めることで、Wider Economic Benefits (広範な経済効果:WEB)を具体的に計測することが主な目的である。 本年度は、Economic and Environmental Impacts of Dedicated Freight Corridors in Indiaと題する論文を執筆することができた。分析により、東西回廊の両方を建設することによる経済的な相乗効果の存在と、温室効果ガス削減についても相乗効果が存在することが明らかになった。また、温室効果ガスについては、経済効果で創出された負荷と、モーダルシフトによる削減効果の比較を行うと、削減効果の方が大きいことが明らかになった。このことより、モーダルシフトによる温室効果ガス削減効果が多大であることを示す画期的な結果となったと考えている。 なお、2022年度は、インドへ一度渡航することができた。その際、関係者へのヒアリングおよび研究発表の機会を得ることができた。この論文は、改訂を重ねつつ、国際学術雑誌へ投稿を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文の執筆状況が計画通りであるため。
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Strategy for Future Research Activity |
国際学術雑誌への投稿を行う。
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Causes of Carryover |
コロナの影響により自由な出張ができない状況のため、出張費用として計上していた予算に残額が生じた。次の出張または機器の購入にその経費を支出する予定である。
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