2023 Fiscal Year Research-status Report
感動経験が購買意思決定に与える影響および残存効果としての価値観創造に関 する検討
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22K01779
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Research Institution | Seinan Gakuin University |
Principal Investigator |
三井 雄一 西南学院大学, 商学部, 准教授 (00782145)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 樹里 (加藤樹里) 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 講師 (10805401)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 感動 / 価値志向性 / 感情 / 消費者行動 / 価値 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、消費行動における感動の位置づけに関するレビュー論文の執筆を主たる活動として研究を行ってきた。感動概念と感情概念を比較し、マーケティング領域、心理学領域の双方の観点から感動の生起や影響について先行研究の整理を行った。 感動研究は世界的にもその数が少ないうえに、日本語における「感動」とは厳密には異なる概念として扱われているものが多数を占める。本研究では、日本語で表現される「感動」概念と類似する諸感情概念との差異を明確にするとともに、先行研究を感動の範囲から3つの潮流に大別している。加えて、感動が持つ特徴的な効果として、価値志向性への影響を示している。消費文脈においても価値志向性への注目は高まっており、今後の消費者行動研究における感動効果研究の基礎となる概念および先行研究の整理を行ったことは一定の貢献があると考えている。 当論文は、商業学会への投稿を試みたが、査読者よりマーケティング領域よりも、心理学領域での帰結とした方がいいのではないかと指摘をいただいた。そのため、2023年度末に内容の修正を行ったうえで、北陸心理学会の『心理学の諸領域』への投稿を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者、分担者当人の長期にわたる体調不良に加えて、コロナ禍における親族の感染、手術などが立て続いており、2023年度は研究を進めることができない期間が長期間存在したことがあげられる。また、当初マーケティング領域での執筆を試みていたが、投稿したジャーナルの査読者よりご助言をいただき、心理学領域のジャーナルへの投稿へと変更したことも要因の一つである。
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Strategy for Future Research Activity |
レビュー論文の執筆・投稿がほぼ完了したため、2023年度末に次の研究計画をたてている。次の調査では、広告刺激により生じる感動経験にパーソナリティとしての価値志向性が及ぼす影響についてweb調査を用いて分析をする。当調査は、すでに2023年度末時点で代表者所属大学より倫理審査にて承認を得ており、2024年度では早速実証研究のための調査を行い、当初計画どおりに進捗を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
研究の進捗の遅れと同様の理由により、2023年度に予定していた実証研究が行えなかったことが最大の要因である。 実証研究ではインターネット調査費に加えて、実験室調査のための機器の購入を予定しており、その分の費用が2024年度に繰り越されている。
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