2023 Fiscal Year Research-status Report
就労継続を目指す精神障害者の主観的ニーズに関する評価尺度開発と有用性の検証
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22K01957
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
馬塲 順子 群馬パース大学, リハビリテーション学部, 准教授 (70908889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 良和 群馬パース大学, リハビリテーション学部, 教授 (20232241)
谷村 厚子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (70315761)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 障害者就労支援 / 精神障害者 / 就労定着支援 / 就労支援 / 評価尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
精神障害者の就職件数は増加している一方で,就労支援施設の支援を受けていても離職が多く起きている.その背景には,急拡大した就労支援施設の人材育成に関する支援スキルの問題があるといわれている.就労継続のためには対象者の主観的ニーズを的確に捉えた支援が重要といわれている.しかし,その支援は主として支援者の経験で判断されることが多く,対象者の主観的ニーズを反映しているかは分からない. 本研究は,支援経験の多寡によらず,対象者の主観的ニーズを反映した支援を行うことを目的に,主観的認識を定量化する尺度を開発し,支援における尺度の有用性の検証を目的とする. 2023年度は,精神障害者の主観的ニーズを反映する尺度原案作成に必要な項目プールをより網羅的なものとするために2つの研究を実施している.一つは精神障害者の就労継続に影響を及ぼす主観的認識についての文献研究を追加で実施した.また,もう一つは就労支援従事者の支援における姿勢等の質的研究も実施し,これらの研究結果を踏まえて本研究における尺度項目に反映される予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
精神障害者の主観的ニーズを反映する尺度原案作成に必要な項目プールをより網羅的なものとするため,2つの追加研究を計画し実施している.一つは文献研究,もう一つは精神障害者の就労支援に従事する支援者側の研究も新たに着手した.これらについては順調に進んでおり,今後の尺度項目に反映される予定である.全体としては介入研究の実施までに時間を要しており,当初の計画から遅れが出ている.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は精神障害者の主観的ニーズを反映する尺度項目についての妥当性検証研究に着手する予定である.その後就労支援施設における介入研究を実施していきたい.
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Causes of Carryover |
次年度は尺度項目の妥当性検証のため研究対象者への研究協力依頼および学会発表のための旅費,海外ジャーナルへの投稿等に助成金を使用する予定である.
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