2022 Fiscal Year Research-status Report
看取りの質向上に向けた特別養護老人ホーム介護職に対する教育支援モデルの構築
Project/Area Number |
22K01985
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
花里 陽子 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (60623543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 純和 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 教授 (10285976)
馬醫 世志子 獨協医科大学, 看護学部, 准教授 (10458474)
鈴木 珠水 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (80458471)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高齢者 / 看取り / 特別養護老人ホーム / 介護職員 / 教育支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢多死社会において、地域全体で看取りの充実が急務の課題となっている。特別養護老人ホームは、高齢者の生活の場であるとともに、人生の最終段階を支えており、高齢者の看取りにおいて介護職員の果たす役割はますます重要になっている。 介護職員には、日常生活の援助とともに、穏やかな死を迎えられるような看取り介護の実践が期待されている。一方、高齢者の死に向き合う介護職員は、ストレスや不安感、喪失感や疲労感などを経験していると報告されている。介護職員にとって、高齢者の死と向き合うことは、ストレス度の高い経験であり、介護職員に対する教育支援体制の構築は、より質の高い看取り介護の提供のために必要不可欠であると考える。質の高い看取りを提供するためには、介護職員自身が介護の仕事に満足感や、やりがいといった肯定的感情を得ることが必要であり、自己の成長を実感できるような教育的支援が求められる。 本研究は、特別養護老人ホームの調査により、看取りの実態と介護職員に対する教育的介入の視点を明らかにすることを目的としている。令和4年度は、文献検討から、特別養護老人ホームにおける看取りについて、施設側と介護職員側から、その実態と課題を明らかにした。この結果から、調査枠組み、調査項目の検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4年度は、令和5年度の本調査に向け、特別養護老人ホームでの予備調査を計画していた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大により、感染の影響が大きい特別養護老人ホームでの調査の実施は見合わせた。令和5年度の本調査実施に向け、文献検討や調査方法の検討をすすめており、本調査の実施には影響がないと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、特別養護老人ホームの看取りに関する多職種実態調査により、施設の現状と教育ニーズを明らかにする。予備調査として位置付けていた実態調査と令和5年度に予定していた教育体制に関する調査を合わせて本調査として実施し、データ分析を進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染の拡大により、施設での対面調査が実施できなかったため、次年度の本調査で使用する。
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