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2024 Fiscal Year Research-status Report

小規模若者支援団体における支援実践の実態解明と実践の持続可能性実現に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22K02264
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

阿比留 久美  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30454002)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 南出 吉祥  岐阜大学, 地域科学部, 准教授 (70593292)
原 未来  滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (90760603)
滝口 克典  東北公益文科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (50971727)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Keywords若者支援 / 当事者 / 文化活動 / 運営者の当事者経験 / 活動の持続可能性
Outline of Annual Research Achievements

2024年度は、2023年度に引き続きヒアリング調査を実施した。また、これまでにヒアリング調査をした結果から見えてきた内容を広く検討するために、第19回全国若者・ひきこもり協同実践交流会において分科会を実施した。
これまでの調査からは、小規模若者支援団体においては、支援者自身が当事者経験をもつケースが多く、また活動においても当事者の要望・ニーズに応えて展開されていくために、一般的な行政施策には位置づけられていない文化活動などのニッチな活動が展開されていることがわかった。社会が若者に要求していることに焦点化せず、支援者の具体的経験にもとづく問題意識や当事者のニーズに基づいて活動内容が展開されているために、内容・方法面で当事者にとって参加しやすく、ニーズにそった活動がなされているという強みがあるものの、それは一般的な社会の要請や委託事業との馴染みづらさをもつものともなる傾向がある。
そのため、一時的には自由度の高い短期間の助成金を獲得して、活動を思うように展開することが可能になっても、活動の持続性には困難がつきまとっている。これらの活動は必ずしも支援者の生計を維持することのできる収入を得てはおらず、時に手弁当で実施されている活動も存在しており、当事者の細かなニーズに丁寧に応える活動が、支援者の献身によって支えられている側面は大きい。
既存のスキームに位置づかないために事業の継続に困難を抱えながらの運営をしていることや、個性的な活動であるがゆえに類似団体が少なく、相談しあえる仲間を地域に見つけることが難しいこと、それらに起因して時に支援者の心理的・物理的負担が小さくないことが明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2024年度は2023年度に引き続きヒアリング調査を実施した。
また、これまでにヒアリング調査をした結果から見えてきた内容を広く検討するために、第19回全国若者・ひきこもり協同実践交流会において分科会を実施し、支援者・当事者からあらたに意見を聞く機会をつくった。
それらの機会から得た知見を、個人研究としても発展させ、各々が研究発表等を実施し、順調に進捗している。

Strategy for Future Research Activity

今年度は最終年度として、これまでに実施したヒアリング内容についてまとめて、報告をおこなう。ヒアリング調査で得た小規模若者支援団体の実践内容やそこでの支援者・当事者の経験は非常に独自性の高いものでもあるため、小規模若者支援団体の実践の意義を示していくためには、それぞれの実践についての紹介も丁寧にしていく必要性があると考えている。そのため、個々の実践についての発表方法についても今後検討していく予定である。

Causes of Carryover

2024年度は予定通りの支出であったが、研究代表者が海外で特別研究休暇を過ごした2023年度は当初予定よりも支出額が少なくなったため。最終年度に追加調査やシンポジウムの実施等により、予定より多く残っている予算については使用予定である。

  • Research Products

    (9 results)

All 2025 2024

All Journal Article (4 results) Presentation (4 results) (of which Invited: 3 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 居場所ある生を生きる2025

    • Author(s)
      阿比留久美
    • Journal Title

      ふくしと教育

      Volume: 42 Pages: 10-13

  • [Journal Article] 居場所の政策化と学校・地域への役割や期待についての検討2025

    • Author(s)
      阿比留久美
    • Journal Title

      教育学の研究と実践

      Volume: 20 Pages: 60-67

  • [Journal Article] 〈居場所づくり〉における主体化の諸条件-社会教育NPOの「若者と政治をつなぐ」実践を事例にー2025

    • Author(s)
      滝口克典
    • Journal Title

      東北芸術工科大学紀要

      Volume: 32 Pages: 1-19

  • [Journal Article] 若者支援領域における価値形成プロセス2024

    • Author(s)
      原未来
    • Journal Title

      日本臨床教育学会第14回研究大会発表要旨集

      Volume: 14 Pages: 37-38

  • [Presentation] 居場所の政策化と学校・地域への役割の期待についての検討2024

    • Author(s)
      阿比留久美
    • Organizer
      日本教育学会北海道地区シンポジウム「学校・地域・居場所をどう組み直すか」
    • Invited
  • [Presentation] 居場所と権利が目指してきたもの2024

    • Author(s)
      阿比留久美
    • Organizer
      ユースワークキャンプ2024
    • Invited
  • [Presentation] 若者支援領域における価値形成プロセス2024

    • Author(s)
      原未来
    • Organizer
      日本臨床教育学会第14回研究大会
  • [Presentation] 「こどもまんなか」社会と若者―誰が、どのように「まんなか」に続けられるのか―2024

    • Author(s)
      岡部茜
    • Organizer
      社会福祉学会第22回大会
    • Invited
  • [Book] 不登校問題と子ども・若者の「居場所」の現在: 不登校の子どもが生きる「社会」を拓く2025

    • Author(s)
      早稲田大学教育総合研究所監修
    • Total Pages
      52
    • Publisher
      学文社
    • ISBN
      4762034312

URL: 

Published: 2025-12-26  

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