2023 Fiscal Year Research-status Report
コロナ禍による虐待増加を防止するための新しい子育て相談体制の構築
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22K02414
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Research Institution | Saitama Gakuen University |
Principal Investigator |
藤枝 静暁 埼玉学園大学, 人間学部, 教授 (60521515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 満理子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (20521511)
増南 太志 埼玉学園大学, 人間学部, 教授 (30463821)
堀 科 (堀科) 東京家政大学, 家政学部, 准教授 (00522682)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 子育て不安 / 子育て相談 / オンライン相談 / 保育カウンセラー / 児童虐待予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の実績は以下の通りである。 学術論文は「藤枝静暁 (2023). 幼稚園におけるオンラインを用いた新たな子育て相談の実践研究 カウンセリング研究, 56, 55-67.」が採択された。本論文は、コロナ禍において、対面による子育て相談ができなくなり、オンラインを利用した子育て相談を実施した。オンライン子育て相談を利用した保護者全員が、「利用しやすい」「対面相談と変わらない」といった好ましい評価をしていた。 図書の出版は、「藤枝静暁 (2023). 不登校・登校しぶり 親子によりそうサポートBOOK ナツメ社」「藤枝静暁 (2023). chapter17 友達トラブル 親ができるサポート術 日経 x Woman (編) 思考力・探究心・自己肯定感 AI時代を生き抜く力を育む 子育て30の極意 日経PB.」「藤枝静暁 (2023). 心理学でよくわかる友だち関係 あの子のきもち わたしのきもち 高橋書店」の3冊を上梓した。 研究代表者に対するメディアからの取材に関しては「聖教新聞社 2023年7月13日 子どもの人間関係~発達段階に合わせてサポートを~」「AERA with Kids+(プラス) 朝日新聞社 2024年2月21日 入学・進級目前! 子どもの人間関係で気をつけたい『親の見守り』5つの心得とは」「友達づくりが苦手、子ども同士のケンカや仲間はずれ、担任が怖い…新学期の悩みに専門家がアドバイス」がある。 研究分担者による研究実績は次のものがある。堀 科 (2023). 分科会(ェ)「こどもの姿の共有を通じた家庭との連携と子育て支援」資料 分科会の論点整理 こども家庭庁:「令和5年度 保育実践充実推進のための中央セミナー説明資料 開催日:令和5年12月6日(水)、7日(木)」(全242頁のうち執筆箇所 p.216)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理由 2023年度も、本研究に参加している4名の研究者が月に一度会議を持ち、研究について話し合い、進捗状況を共有している。2022年度に調査をして得たデータを分析し、複数ある結果の中の、未就園児の母親の保育カウンセラーへの相談ニーズ、また、相談方法に対するニーズの部分を論文としてまとめている。問題と考察を研究代表者が主として執筆し、方法と結果を研究分担者が分担して執筆している。 また、研究開始後、調査から得られた知見や情報を学術論文および図書として出版すると共に、こども家庭庁の専門家会議等で発信している。さらに、メディアからの取材を通して、広く子育てをしている家庭に情報を届けている。
こうした状況から、「おおむね順調に進んでいる」と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、研究結果をまとめ、2024年度中に、学術論文としてまとめ、投稿することを目指している。課題は、質的データの分析に時間を要しており、やや進行が遅れている。この点を意識しながら、進めていく予定である。 現時点で、2024年度の日本教育心理学会年次大会で、研究成果の一部を2件に分けて発表する予定であり、申し込みを終えている。
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Causes of Carryover |
2022年度および2023年度は、国内学会がオンライン開催が多かった。それゆえに、対面開催の場合に必要となる旅費、宿泊費等が、オンライン開催では不要になった。2024年度は、たとえば、日本教育心理学会は対面での開催が決定した。私と研究分担者で既にポスター発表申し込みをしてある。また、今年は3年目ゆえに、研究成果を論文等にまとめ発表する準備をしている。その過程で、英文の校閲費などが必要となる予定である。
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