2023 Fiscal Year Research-status Report
子どもの安全を守るためのVRを活用した体験型学習プログラムの開発と有効性
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22K02433
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
水落 洋志 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 講師 (80634013)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 危険予知 / VR / 保育学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,昨年度開発した「保育室内における0‐1歳児の危険行為場面を体験できるVRを活用したプログラム」の効果を測定することが目的であった。 この目的を達成するために,今年度は2つの調査を行った。1つは,リスク認知の重要な要素の1つであるリスク感性を客観的に評価するために尺度を開発した。具体的には,1334名の保育学生を対象に調査を行い,因子的妥当性を検討したところ,妥当性と信頼性が十分に担保された6下位25項目から構成される尺度を開発した。2つ目は,「保育室内における0‐1歳児の危険行為場面を体験できるVRを活用したプログラム」を48名の保育学生に体験してもらい,その際の脳波(α波・β波)と,臨場感・主観的評価尺度を用いてプログラムの効果を検討した。その結果,危険場面体験時には,安静時と比較してα波は減衰し,β波が増幅した。また,臨場感・主観的評価尺度においては,いずれの因子ならびに項目で中立的な値と比較して有意に高い値を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り,プログラムの効果性を検証するための客観的指標の開発と体験時における生理的指標を測定でき,研究が進められていることから,おおむね順調に進展していると思われる
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進方策としては,現在作成したプログラムの妥当性を更に検討することと,プログラムのコンテンツとしての充実を図り,多様な保育場面における危険場面をシュミレーションできるようなプログラムを作成していくことである。
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Research Products
(4 results)