2022 Fiscal Year Research-status Report
障害のある外国人幼児児童生徒の多感覚を活用した発達支援モデルの開発
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22K02436
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
高橋 眞琴 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (30706966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 淳一 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (00212035)
牛込 彰彦 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (80528331)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 外国人 / 障害 / 多感覚 / コミュニケーション / リラクセーション / 心理支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は,新型コロナウイルス感染症について,変異株による感染状況の拡大もあったが,感染状況が落ち着いている時期に研究を遂行した。障害のある外国人幼児児童生徒の多感覚を活用した発達支援モデルを提示するにあたり,外国人留学生の協力を得て,複数の研究を実施した。まず,言語面での手話の活用可能性について模索するため,外国人留学生を対象とした手話による活動プログラムを実施し,体験時の内容を整理した。「ことばの壁がある場合もあり意志の伝達上役に立つ」「視覚的な表現の方が,とてもわかりやすい。」「身体を用いた表現は,わかりやすい」「クラスの子どもの間でも交流しやすい。」といった所感や「文化やことばの違いや国によって手話が異なる」といった示唆が得られ,これらの内容について学会で発表した。また,多感覚環境を体験する前と体験したあとの心理面の変化について,既存のオンラインによる心理尺度を用いて確認した。研究協力をいただいている機関において,外国人留学生が障害のある外国人の青年の方から,日本での学習面や生活面のコメントを得た。コミュニケーションの困難に対する心理的な支援として,体調面での不調を口頭で伝えにくい点も推察される。MnPOのGlu神経は体液量減少に伴う口渇反応の誘起及び維持に,GABA神経は口渇反応の抑制への関与を示した。このMnPOのGlu及びGABA神経による口渇調節において,体液量の減少によるGlu神経の活動が飲水行動の引き金となり行動が開始・維持され,水分摂取によりGABA神経が活動し,GABAB受容体を介してGlu神経活動を制止させ口渇反応が停止する可能性を示唆した。これらの内容について,英語にて,海外の研究者も来訪する学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は,新型コロナウイルス感染症について,感染状況の拡大も予測されたため,4年間で研究を計画している。今年度は,外国人留学生の協力を得て,外国人留学生を対象とした手話による活動プログラムや実際に,オンラインではなく実物の器材を用いて多感覚環境を体験する前と体験したあとの心理面の変化について,既存のオンラインによる心理尺度を用いて確認することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度以降,新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置づけが変更になるため,所属研究機関の研究実施方針に沿って,研究を進める予定である。2022年度に引き続き,外国人留学生の協力を得て,オンラインによるリラクセーションプログラムと対面によるリラクセーションプログラム等の検討を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度は,新型コロナウイルス感染症について,変異株による感染状況の拡大も予測されたため,4年間で研究を計画した。今年度の交付決定額(直接経費)については,全体額に対して比較的少なく,計画上使用予定器材等の支出に至っていないため。
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Research Products
(7 results)