2023 Fiscal Year Research-status Report
デザイン思考の検討を通じた美術教育の教材開発と教科コンセプトの提示
Project/Area Number |
22K02558
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
大泉 義一 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (90374751)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | デザイン思考 / 美術教育 / スペキュラティブデザイン / 創造性 / 教材開発 / デザイン教育 / STEAM |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究実績の要点は以下の4点である。 (1)デザイン思考の現状と子どもの創造性育成におけるその限界を明らかにし,その限界を克服するためにスペキュラティブデザインの考え方について検討し,図画工作科の指導原理に据えることの有効性を提示することができた(2023年度学会誌へ論文投稿・掲載)。 (2)STEAM教育に先進的に取り組んでいる韓国(ソウル)における,STEAM教育とデザイン思考の関係について,韓国科学創意財団の訪問と研究協議,ソウル市立イムン小学校でのSTEAM教育実践(小学校第5学年)の視察と研究協議を通して,造形活動が果たす役割について検討を行った(2024年度学会誌へ論文投稿予定) (3)アメリカの教育におけるデザイン思考の位置付けについて,STEAM教育の啓蒙を図るために,国内でワークショップやイベントを行っている「SKY LABO」の教育責任者である吉原ヤング麻里子氏との情報交換を行った。(https://www.skylabo.org/home-jp) (4)我国のナショナルカリキュラム(学習指導要領)に,デザイン思考を位置付けることの可能性について検討を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本務の業務が当初見込みよりも増加していること,学外の諮問委員の職務を遂行していることから,とりわけ海外視察調査の時間を確保することが困難であった。
|
Strategy for Future Research Activity |
上記事由のうち前者については,今年度8月末で終了するので,それ以降において海外視察調査について計画を進めると同時に,教材開発のための教育現場教師らとの研究組織を構築する計画を立案する。
|
Causes of Carryover |
とりわけ海外視察調査に赴けなかったため。
|
Research Products
(2 results)