2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of Elementary Programming Education Practices and Construction of Training Programs to foster AI Literacy
Project/Area Number |
22K02575
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
阪東 哲也 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (50802998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 昌則 徳島大学, 高等教育研究センター, 准教授 (10599765)
黒田 昌克 神戸女子大学, 文学部, 准教授 (50908291)
藤原 伸彦 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (60333564)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | AIリテラシー / 情報活用能力 / AI開発体験 / 教師教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はAIリテラシーを育成する小学校プログラミング教育の授業実践の開発と研修プログラムの構築である。情報の科学的な理解育成の観点を踏まえた効果的な小学校プログミング教育の授業実践の蓄積は喫緊の課題である。さらに,これからの社会においてはAIの重要性は極めて高く、AIリテラシー習得は必 須と位置付けられており,小学校段階を入口としたAIリテラシー育成の観点を踏まえた小学校プログラミング教育の在り方を検討する必要がある。そこで,AIリ テラシーに関する実態把握調査を行い、AIリテラシー育成を含めた実践可能な小学校プログラミング教育の授業実践の開発と普及を目指す。 今年度は,教員を対象とした授業におけるAI利用とICT活用実践指導力との関連を検証した。分析の結果、授業でのICT活用指導力の高さはAIリテラシーの習得に肯定的な影響、校務ICT活用能力の高さはAIリテラシーの習得に否定的な影響と、相反する関係性が示された。本結果から、教員のICTに関する職能は授業での実践的な活動を通して、高めようと意識づけられる可能性が示唆される。また、校務ICT活用能力の高さはAIリテラシーのようなICTの特性を理解しようとする意識と結びついていない可能性が示唆される。そのため、校務ICT活用能力が高い人であっても、必要なAIリテラシーが身につけられるように研修等の機会を適切に設定する必要がある。 さらに、開発したアンプラグドカードゲーム教材を用いた試行的な小学校クラブ活動を構築し,教育効果を検討した。アンプラグドカードゲーム教材、次にCode.orgのAI for Oceans、画像生成AIのStable Diffusion等を用いたAIの基本の学習に取り組んだ。分析の結果,AIを活用した社会貢献に関する項目が高められ、試行的な授業実践の効果が検証された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
物価上昇に伴い、学会発表プランの見直しをしているため
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Strategy for Future Research Activity |
授業におけるAI活用についての調査をさらに進める予定であり、具体的には、AIへの意識と、関連が仮定されるComputational Thinkingなどとの関連に注目したい。
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Causes of Carryover |
物価上昇に伴い、参加する学会の見直しをする必要が生じたため
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