2023 Fiscal Year Research-status Report
若手現職教員の省察内容と実践力及び職能成長の変容過程とその関係性に関する研究
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22K02633
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
中井 隆司 奈良教育大学, 教職開発講座, 教授 (90237199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 康二 奈良教育大学, 教職開発講座, 教授 (60737419)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 教師の職能成長 / 授業省察 / 若手教員 / 学習者の学習従事 / 年間での変容 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題2年目である2023年度は研究代表者・分担者及び協力者が協力して,以下の研究課題を遂行した. 1.授業検討会による教師の実践力及び省察内容の変容 前年度に研究協力の承諾を得た奈良県下の小学校5校・11名(内1名は途中で中断)の研究協力教員を対象に学年始め,1学期末,2学期末,3学期末の計4回にわたり授業検討会(研究授業,事後検討会)を実施し,授業中の学習者の学習従事,教師の効力感及び教師の省察内容についてのデータを収集し,現在,分析中である(研究成果については,次年度,国際学会で発表予定).併せて,次年度の研究協力校・教員(協力継続教員及び新規協力教員)についても確保できた. 2.現職教員の成長を支援する仕組みに関する研究 海外では,Lesson Studyについてアメリカの研究拠点であるMills Collegeを訪問調査するとともに,その拠点校であるJohn Muir Elementary SchoolでのLesson Studyに参加し,Lesson Studyの進め方や学校として教員の成長を支援する仕組みについて訪問調査をおこなった(研究成果については現在,投稿準備中).国内では,大阪教育大学及び岡山大学の「教員研修の高度化に資するモデル事業」成果発表シンポジウムに参加し,その取組内容と「研修の成果」をどのような指標で測定するのかについて有益な情報を得た.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度に予定していた研究課題も含めて本年度はほぼ予定通り遂行できた.次年度も本研究課題を継続して遂行できる目処ができているため.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進方策は,今年度収集したデータに基づき次年度に国際学会で研究発表することと,次年度新たに収集したデータを加えて経年的に比較検討し,その結果を国際学会で発表するとともに学術論文として発表することである.
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Causes of Carryover |
1.旅費:前年度から繰り越した海外調査研究に必要な旅費は執行したが,国内調査研究についてオンライン参加等で工夫したので旅費を節約できた.この費用については,次年度以降の国内外調査研究旅費に充当する予定である. 2.物品費:本研究課題遂行のために協力学校・教員で必要な物品を複数年度で継続して購入する必要性が生じたため.次年度にも引き続き本研究課題遂行のために購入する予定である.
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