2022 Fiscal Year Research-status Report
A study of Differentiation of National Universities by Mission in a present era
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22K02683
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
原田 健太郎 島根大学, 学術研究院教育研究推進学系, 講師 (60634441)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 高等教育 / 国立大学法人 / 機能分化 / 中期目標・中期計画 / 大学の管理運営 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、二つの観点からの調査を行った。一つ目は、国立大学に関する先行研究の整理である。これを行うにあたって、ウェブ上での調査に加えて、幾つかの機関(広島大学、国立大学協会、大学改革支援・学位授与機構等)での訪問調査を行った。そこで得られた情報も加味して、文献目録の作成を現在進行形で行っており、今後はレビュー論文の作成を行うこととする。二つ目は、国立大学法人が作成した中期目標・中期計画の文字情報をデータセットに作成するものである。現在、データセットの作成を行っている段階である。 今年度の結果として、本研究以外で、国立大学に焦点を当てた研究を複数行うこととなった。そこで得られた知見も踏まえつつ、本研究の再構築を踏まえた研究を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
一つ目の理由は、新型コロナウィルスの感染拡大に伴う移動の自粛の影響があった。本研究では、訪問調査を予定していたが、国立大学協会及び大学改革支援・学位授与機構で調査を実施できたのが、2023年2月であった。結果、情報の収集の遅延への影響が大きかった 二つ目の理由は、研究デザインの再構築があった。本科研における国立大学システムの研究とは別に、国立大学に関する研究を実施しており、本研究の内容のデザインを再構築する必要があったことから、特に成果物の発表に遅延が生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、三つの事項を達成する。一つ目は、国立大学に関する先行研究の文献目録の作成と公開である。それを踏まえて、二つ目は、レビュー論文の作成と、投稿を行う予定である。三つめは、上記とは別に、国立大学の中期目標・中期計画の情報のデータベースを用いた統計分析を行う予定である。 今年度は、研究成果の発表を見据えて、研究を行っていくこととする。
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Causes of Carryover |
理由としては、初年度は、国立大学法人の中期目標・中期計画に関する文字起こしについて、基礎的な作業を業務委託するとともに、その整理のために研究補助者の雇用を行う予定であったが、作業内容のフォーマットの構築が難しかったため、担当者で一部行った。ただし、本研究計画実施後に、中期目標・中期計画の改定が比較的頻繁に行われることも判明し、全体としてどのように保存するかの検討を現在行っている。どちあらにしても、2023年度は業務委託ないしは、雇用を行い、前年度の未使用分を利用する。
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