2022 Fiscal Year Research-status Report
就学前から継続した小学校初年次の行動問題支援を支えるWebシステムの開発
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22K02742
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
平澤 紀子 岐阜大学, 教育学研究科, 教授 (20320393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 光次郎 岐阜大学, 工学部, 准教授 (30531793)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 発達障害 / 行動問題 / 行動支援計画 / 機能的アセスメント / Webシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、小学校初年次における行動問題を示す発達障害児に対して、学校体制で有効な支援を計画し、実行するためのWebシステム を開発することである。そのために、個別の教育支援計画にエビデンスのある機能的アセスメントを活用して、就学前から継続した小学校初年次の有効な支援の計画と実行を支えるWebシステムを検討する。具体的には、1)予備的検討を行っているエクセル版アセスメントからWebシステムを構築し、2)それを学校チームで実行するためのリーダー研修と、3)支援の実行を支える 効果的な運用方法を明らかにする。 2022年度の研究計画は、有効な支援を計画するためのWebシステムの構築である。対象児の行動情報を入力すると行動問題の機能に応じた支援の計画がガイドされるWebシステムを作成した。本システムはMicrosoft社製の表計算ソフトExcel2016を用いて作成し、教師が各自のデバイスで使用できる。対象児の行動情報を入力すると、場面毎に三項随伴性が表示され、その三項随伴性から行動問題の機能を選択すると、機能に基づく支援例が表示される。教師は表示された支援例を手がかりとして対象児に応じた行動支援計画を作成する。さらに、記録を入力するとグラフ化され、支援効果を検討できる。小学校10校の特別支援教育コーディネーターと1年担任のペア10組を対象として、行動支援計画作成研修で試用評価した。その結果、本システムの仕様は、実践場面のインターネット環境に左右されず試用でき、一定の質を満たす行動支援計画の作成に資することが明らかにされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度の研究計画を実施し、目的とする教師が行動支援計画を作成するための機能的アセスメントをアシストするWebシステムを作成し、その試用評価から、妥当性を検証できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、Webシステムを学校チームで実行するためのリーダー研修の開発である。2022年度に作成したWebシステムを用いて学校チームで有効な支援を計画し、実行するためのリーダー研修について、研修を受けていない教師と計画した支援の質や効果から明らかにする。対象者は小学校の特別支援教育コーディネーターと1年担任のペア20組である。リーダー研修後、特別支援教育コーディネーターは同じシステムを用いて非研修担任と対象児の支援を計画し、実行評価する。2地域のグループで、5月と8月で時期をずらして研修を実施し、研修を導入しない場合と導入した場合の変化を反復的に比較検証する。本結果から、Webシステムを用いたリーダー研修の効果と課題を明らかにする。
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Causes of Carryover |
研究課題に関する情報収集のための学会参加旅費がオンライン開催であったたために生じた。今年度の学会は対面参加のために旅費の使用を計画している。
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Research Products
(1 results)