2023 Fiscal Year Research-status Report
タンジブルなプログラミングツールを用いた学びのプロセス評価手法構築とその応用展開
Project/Area Number |
22K02806
|
Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
本吉 達郎 富山県立大学, 工学部, 准教授 (20533061)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤井 圭 富山県立大学, 工学部, 准教授 (80624080)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | タンジブルなプログラミングツール / 操作履歴データの分析 / Levenshtein距離 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度に製作できなかった制御対象を発話システムに変更したP-CUBE3を1式追加で製作し,これまでに製作したシステムをあわせて用いて体験授業を実施した.体験授業では視覚に障害を持つ小学生から高校生5名のプログラミングの操作履歴データを取得した.各学習者が操作したブロックの種類,位置,および時刻に関するデータを分析した結果,プログラミングブロックの配置を文字列と捉え,この文字列同士の類似度を表す距離を正解からの距離となる指標として用いる手法を提案した.具体的には,レーベンシュタイン距離に基づいて,視覚障がい者の操作手間と親和性が高いブロック編集距離を導入した.提案手法を用いることで,プログラミング学習中におけるつまづきの有無やその箇所,また,視覚障害者ならではの誤り操作の特徴等を捉えられる可能性を示すことができた.これらの結果は2023年度発行の論文誌に採録されたほか,国内学会2件で発表を行った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度に製作したシステムは当初予定数より少なかったが,2023年度に追加で製作し,体験授業も実施できている.これまでの成果を査読付論文誌に採録されたほか,より詳細な分析結果や分析手法の改良案について2024年度内の国際学会において報告する予定で進めている.
|
Strategy for Future Research Activity |
共起関係を用いたプログラミング操作の詳細なパターン分析手法を提案し,その結果を成果としてまとめる予定である.
|
Causes of Carryover |
当初予定していた国際学会参加を2024年度とし,その参加費および旅費に要する額の執行を保留したため.
|