2022 Fiscal Year Research-status Report
Primary Online Pediatric Cadaver Surgical Training
Project/Area Number |
22K02835
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
宮野 剛 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (60529840)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市村 浩一郎 順天堂大学, 医学部, 教授 (10343485)
藤原 なほ 順天堂大学, 医学部, 准教授 (20589543)
糸魚川 善昭 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30771810)
七戸 俊明 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (70374353)
渡邊 祐介 北海道大学, 大学病院, 特任講師 (90789405)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 解剖学 / 低侵襲外科手術 / 小児外科 / トレーニング / リモート/オンライン |
Outline of Annual Research Achievements |
緒言: Minimally Invasive Surgery (MIS) におけるCadaver Surgical Training (CST) の有効性を遠隔的な指導環境を含めて評価した。 方法: CSTとして施行された手術は腹腔鏡下前方切除術と腹腔鏡下噴門形成術。1/2年目の初期研修医(外科志望)を集め、on siteでの手術見学(On-site: n=12)とremoteでの手術見学(Remote: n=12)に分類し、それぞれにCST前後でsurveyを実施 (Theater design, Surgical field, Anatomical recognition, Technical dissection, Trouble shooting, Surgical planning)。各項目毎に “実際の手術の際にどれだけ自信を持って臨めるか” を主観的に1~10点でスコア化した(スコア基準: 1=完遂する自信が全くない 4=上級医がいれば 7=同レベルの医師となら 10=単独でも)。また実際にCSTに術者として参加した研修医(Surgeon: n=6)にも同様のsurveyを行い、CST後のスコアをOn-siteと比較した。 結果: On-siteとRemoteともにCST後にスコアが向上した。有意に向上した項目は RemoteではField, Anatomy, Dissection, Planning、On-siteでは全6項目だった。CST後のスコアの比較においては、Designに関してのみOn-siteがRemoteより有意に高値だった。一方、Surgeonでも全6項目で有意に向上した。CST後のスコアの比較においてFieldとDissectionにおいて、SurgeonがOn-siteより有意に高値を示した。 結語: 主観的評価を用いた本研究では Theater designの構築以外の面ではRemoteによるCST参加はOn-siteによる参加と有意差は認めなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
On-siteでの見学参加も、Surgeonと比較すると術野展開と剥離操作に関して劣っており、今後の課題と考えられる。また実臨床に及ぼす影響が評価されていないこと、更に評価項目が主観的であることも課題と考えられ、今後の本研究を慎重に進めていく上で検討が必要と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究における代表的課題が、実臨床に及ぼす影響が評価されていない点なので、今回 被験者となった研修医が、今後実際に手術を行った際に同様のアンケートを実施し、remoteとon-siteともにCSTが実臨床へ及ぼす効果を評価する予定である。また評価項目が主観的であることも課題だが、被験者に対し remote と on-site ともCST後に、ドライボックスなどで実技試験を行い、その際の筋疲労度などを数値化する多角的評価の追加も検討する。
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Causes of Carryover |
研究成果発表、および論文化のために学会費や論文掲載費として計上する必要が生じたこと、また追加実験が必要となることも想定していることが主な理由です。
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Research Products
(2 results)